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愛車の“お漏らし”は故障のサイン?水たまりの色と匂いで分かる、トラブルの予兆
車の下に水たまり!これは異常のサインなの?
お客様から「車庫に停めてある車の下に何か漏れた跡がある。車に異常があるのではないか?」という問い合わせを受けることがあります。
車の下にできる水たまりは、全てが車の異常につながるというわけではありません。例えば、カーエアコンを作動させると、車の下からポタポタと液体が落ちますが、これはエアコンから出る排水で、異常なものではありません。
しかし、駐車していた車が何らかの液体を漏らしてしまい、地面に水たまりができているとしたら、トラブルが発生する予兆かもしれません。
トラブルの予兆となる水たまりと、そうではない水たまりをどう見分けるのか、整備工場を営む筆者が説明します。
オイルやクーラントには何が含まれている?
オイルやクーラントが漏れて、車の下に溜まっている状態は明らかな異常です。
まずは、車に使われるオイル、クーラント、エアコンの液体は、それぞれ異なる成分から構成されていることを知っておきましょう。
オイルは、主に炭化水素化合物で構成されており、これらの化合物は、石油から抽出され、さまざまな精製プロセスを経て作られているのです。
クーラントは、主に水、エチレングリコールまたはプロピレングリコール、腐食防止剤、追加剤などの成分が含まれています。
対して、エアコンから出る水は、元は車内の空気中の湿気です。エアコンは蒸発器を通して冷やされた空気を送り出します。この過程で、空気中の水分が凝縮して水滴となり、蒸発器下部に溜るのです。
これらは、水たまりの色と匂いを確認することで区別できます。
- 執筆者プロフィール
- 河野みゆき
- 1975年生まれ。経理事務の仕事を経て、23歳で家業の自動車整備販売業を継ぐ。主な業務は自動車販売、車検業務、自動車保険の取り扱いなど。自動車に関する知識を女性目線で発信したいと思い、ライターとしても活...