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ガソリン「リッター100円以下」LPG(液化石油ガス)で走る車が普及しない理由
LPG(液化石油ガス)で走るクルマには何がある?
通常クルマの燃料には、ガソリンや軽油を使用することが一般的です。しかし、なかにはLPG(液化石油ガス)を使用するクルマが存在します。
タクシーではLPG車を採用することが多くなっており、”タクシー専用車”である「トヨタ JPN TAXI」の使用燃料はLPGです。ほかにも、教習車やトラックにおいてLPGが使用されるケースがあります。
LPG車にはLPガスのみを燃料とする「専焼タイプ」と、ガソリンとLPガスを併用する「バイフューエルタイプ」があります。バイフューエルタイプでは、ガソリンとLPGのタンクを搭載し、燃料の切り替えもできるため、同タイプのガソリン車よりも航続距離が長くなるのも特徴です。
一般的にはあまり馴染みのないLPG車ですが、クルマの燃料にLPGを用いるメリットはあるのでしょうか?
クルマの燃料にLPGを用いるメリットは?
LPG車のメリットは、燃料代の安さ。もちろん「環境に優しい」というメリットもありますが、タクシーやトラックなどの業務用車両にLPGが採用されやすいのは、ガソリンよりも燃料代を安く抑えられるからです。
石油情報センターの統計を見てみると、オートガスの店頭価格(全国平均)は116円/Lとなっており、地域によってはリッターあたり100円台を切るところも。一方でレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は168円/Lのため、自動車用LPGはレギュラーの約7割程度の価格となっています。
タクシーやトラックなどは走行距離が多くなりやすいため、燃料代が安いに越したことはありません。LPGはコストが安いうえにCO2排出量も少ないため、業務用車両において重宝されやすいのです。
- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...