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あなたは経験ある?「職務質問されやすい車」があるって本当?警察庁に聞いてみた
「職務質問されやすい車」があるってホント?
ネットで職務質問を受けたことのある人の声を調べてみると、“職務質問されやすい車種”として挙げられていたのは、セルシオやアリスト、クラウン、プリウス、ヴェルファイア、スカイラインなど。
職務質問されやすい車の特徴として「ネオクラシックカーなど低年式の高級車」、「たくさんの荷物を載せられるビッグセダン系」を挙げる人もいました。
しかし、逆に「みんな乗ってるような車種だと、たまたま逃走中の犯人と同じ車種だったみたいで職質されることもあるよ」という声も。
さらに、“車の状態によって職務質問された”と主張する声も上がっています。
「黒塗りの高級車だったり、逆にボコボコのまま運転している車」
「警察を見たら逃げるように曲がるとか、スピード上げたりちょっと車がふらついたりすると、飲酒運転や薬物の疑いで停められることがある」
また、いかにも職務質問されやすそうなフルスモーク車ではなく、「後部座席だけのスモークでも職務質問された」という人も見受けられました。
「改造車だけでなく、整備不良の車も声を掛けられやすい」という意見も多いため、日頃のメンテナンスや、違法改造になっていないかにも注意が必要です。
ここまではネット上の声を中心にご紹介しましたが、実際に「職務質問をする明確な基準」はあるのでしょうか?警察庁の広報課にインタビューしてみました。
職務質問するとき、警察はどこを見ているの?
「どのような特徴を持つ車やドライバーが、運転・停車中に職務質問されることが多いのでしょうか?」と質問したところ、担当者は以下のように話します。
「職務質問は警察官職務執行法第2条に基づいて、異常な挙動や不審な行動をする人に対して行われます。
異常な挙動、その他周囲の事情から合理的に判断して、犯罪を犯した人だけでなくこれから罪を犯そうとしている人、起きた犯罪について何か知っている人にも質問できることが定められています。
そのため、特定の“車”や“ドライバー”に対して行うものではありません」
警察側の明確な基準などはわかりませんでしたが、警察官それぞれの「経験則」や「直感」というものが、ネット上で挙げられていた特徴に当てはまっているのかもしれませんね。
何かしらの事件の犯人と特徴が一致してしまったケースなどは例外だと言えるでしょう。
車の場合は、「ふらふらと蛇行運転している」と飲酒運転、「整備や修理がされていない」と盗難車である可能性があるといったように、違反や犯罪に繋がる走行や見た目をしていないかに注意すると、職務質問される機会が減るかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 小高皐月
- 1979年生まれ。会社員を経て、知人の縁で編集プロダクションに就職。子育ての経験を活かして様々な記事を担当していたが、取材をきっかけにドルオタ化。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが大好きで、歴...