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「カーペットを焦がした方も多いのでは?」昔はシガーソケットから火が取れた 【Z世代が知らない古き良き車文化】
スマホの充電に便利なシガーソケットだが……
現代では見かける機会が減ったことから、かつての常識であった車事情も、実はZ世代が知らないものがいくつかあります。その1つに挙げられるのがシガーソケットでしょう。
シガーソケットとは、車のダッシュボードに備え付けられている3センチほどの円筒形の装置。携帯の充電やドライブレコーダーの電源として使う方法が一般的です。運転中でもスマートフォンなどを充電することができ、利便性に優れています。
しかし、もともとの役割は電源供給ではありませんでした。
昔は本当にシガーソケットから火が取れた!
そもそもシガーソケットは、ライター代わりにタバコへ火を点ける装備として使われており、「シガーライター」と呼ばれていました。シガーソケットの「シガー」とはシガレット(タバコ)を意味しています。
つまり、かつてはシガーライターから直接タバコに火を点けることができたのです。
使用時には、まず、はめ込まれたシガーライターを奥に押し込みます。電熱線の赤熱が完了するとバイメタル等により、自動的にシガーライターのプッシュボタンが押し戻されます。その後シガーライターソケットから引き抜いてタバコに着火するという使い方です。
このように、シガーライターは電熱線に電気を流すことで発熱する現象を利用した電熱式のタバコ着火装置だったのです。ライターのように炎が上がることはなく、電熱線の熱でタバコに火をつけていました。
この電熱線に電気を流す仕組みが応用され、現在では電源供給装置として使われているというわけです。
- 執筆者プロフィール
- Schnux
- 1999年生まれ。学生時代から編集部でアルバイトをして、今は一流ライターとして特訓中です。愛車はフォルクスワーゲン・アップ!車は主にサウナに行くために使っていますが、犬を飼い始めたので買い替えるか迷い...