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「カーペットを焦がした方も多いのでは?」昔はシガーソケットから火が取れた 【Z世代が知らない古き良き車文化】
日本では1960年代以降に広まった装備
電熱でタバコに着火するライターの着想自体は古く、既に1880年代には着火装置として考案されていました。1890年代にはタバコ用ライターへと転用され、可燃物の構内持ち込みが禁じられた坑道などで使用されていた歴史があります。
シガーソケットが車に装備され始めたのは、1950年代以降のアメリカからでした。日本国内でも1960年代以降、普及拡大したため、旧車であれば基本的に標準装備されています。
しかし、その後、喫煙者の減少に伴い、近年では車にシガーライターと灰皿が純正装着されている意味が薄れていきました。現在はオプション装備で選択出来る車がいくつかありますが、車種は限られています。
そして、現在では車載用電源として多く活用されています。新しいタイプのシガーソケットは取り外し可能な電熱線の円筒型の部品を持たず、穴だけ空いていてカバーがされているアクセサリーソケットへと進化を遂げました。
現代におけるシガーソケットの需要は?販売担当者に聞いてみた!
近年、アクセサリーソケットへと進化を遂げたシガーソケットですが、現在での需要はどれほどなのでしょうか。
トヨタの販売店担当者は、次のように話します。
「最近では車内で喫煙される方が減っていることから、シガーライターが装備されていない車種がほとんどです。
一方で、電源供給する装備としてシガーソケットの人気は高く、アクセサリーソケットはほぼ全ての車種で装備されています」
このように、現在ではシガーソケットから喫煙用に火を取るユーザーは少ない中、電源供給機として使用するユーザーは多いようです。
また、アクセサリーソケットは、電源供給以外にもさまざまな用途に使われており、外付けオーディオやドライブレコーダーなども接続可能です。
そのほかにも、シガーソケットが1つしかついていない場合でも、電気製品を複数取り付けるための分配器なども販売されています。これにより、複数の電化製品を同時に稼働させることも可能です。
さらに、近年では初めから電源供給用としてポート部分がUSB端子になっているものや、アクセサリーソケットとUSBポートの両方がついているものもあります。USB端子が広く使われている現代に合わせて、車の装備も進化しているというわけです。
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- 執筆者プロフィール
- Schnux
- 1999年生まれ。学生時代から編集部でアルバイトをして、今は一流ライターとして特訓中です。愛車はフォルクスワーゲン・アップ!車は主にサウナに行くために使っていますが、犬を飼い始めたので買い替えるか迷い...