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「飲んだら乗るな」から「飲んだら乗れない」にどうしてならない?呼気をチェックし始動不可になる“アルコールインターロック”…普及のハードルとは?
家族の飲酒運転をやめさせる方法はありますか?
知恵袋サイトで「家族の常習的な飲酒運転をやめさせる方法はありますか?」と質問したところ、いくつかの回答をいただきました。その中から3つの回答を見てみましょう。
質問へのご回答3つ
「話し合うとか、車のカギを取り上げるとかですかね。でも、緊急性が高い場合は警察に通報すべきかもしれません(Kさん)」
「警察に捕まえてもらいましょう。車にGPSをつけて、飲酒運転しそうなときに帰宅ルートで逮捕してもらうのはどうでしょうか?事故を起こす前に捕まったほうが社会と本人のためですよ(Nさん)」
「本人に注意して治らないなら縁を切ってはどうでしょうか?そこまでしないと、ことの重大さに気付けない場合もありそうですしね(Tさん)」
今回いただいた回答には「警察に通報せよ」との意見が多く見られました。飲酒運転で事故を起こすよりは、逮捕されたほうが本人のため……なのかもしれません。ただ、Nさんのアイデアは、GPSの取り付けが違法になりかねないので現実的ではないかも。
また、前述のALC-ZERO利用者のインタビューによると、警察に相談しても「現行犯でないと逮捕できない」と言われるだけで、取り締まりしてもらえなかったとのこと。警察に捕まえてもらって問題解決!とはならないのが現実のようです。
医療機関への相談は有効か?
余談になりますが、「業務車両からビールの空き缶がみつかり、飲酒の疑いでドライバーが解雇された」という話を筆者の元同僚から聞いたことがあります。運転業務中に飲酒するぐらいですから、解雇された人はアルコール依存症だったのかもしれません。
家族の飲酒運転対策に話を戻すと、知恵袋サイトにいただいた回答には「病院や保健所などで相談しては?」との意見もありました。なるほど、アルコール依存症が原因で飲酒運転を繰り返しているなら、医療機関への相談が必要となるでしょう。
ただ、依存症の治療を受けるか否かは、基本的に本人が判断することです。症状の深刻さによっては強制入院もあり得るようですが、そのレベルになるまでに事故を起こす可能性もあるのが悩ましいところです。
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- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...