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ガソリン価格の店頭表示“しない”のもアリ?ガソリンスタンドも辛かった“物価上昇”と“値下げ競争”事情とは
ガソリン価格、地域で差があるのはなぜ?
昨今の物価上昇に伴い、ガソリン価格の上昇も気になるところです。価格を気にする人によっては、住んでいる場所のガソリン平均価格が高いから安いエリアまで遠出する、ということも検討するかもしれません。
そもそも、どうしてガソリン価格は都道府県やエリアによって異なっているのでしょうか?
ガソリン価格は、本体価格(原油価格+輸送費+人件費等のコスト、ガソリンスタンドで発生する人件費や運営費+地代家賃+給油所の利益)+ガソリン税+石油石炭税+消費税を合わせたものです。ガソリン価格のほぼ半分は税金と言っていいほど、ガソリンには様々な税がかけられています。
そもそも、地域によるガソリン価格の差は「輸送費」の違いが主な要因です。ガソリンを生成する製油所から、ガソリンスタンドまでの距離が遠ければ遠いほど、本体価格内の輸送費が膨らみ、ガソリン価格が高くなっていきます。
また同じ地域でも、販売価格に違いがあるのは、運営費や人件費の違いです。さらに、給油所がどれだけの利益をガソリンに乗せているのかでも、ガソリン価格が変化していきます。
そのため、スタッフの人数が多く、サービスが充実したスタンドではガソリン価格が高くなり、セルフ式で人が少なく、サービスも最低限というスタンドでは、ガソリン価格が低くなる傾向にあるでしょう。
また、店舗間の価格競争に負けないため、あえて薄利にしてガソリン価格を安くしているお店も最近では多く見受けられます。
近所のガソリンスタンド、価格表示はある?ない?
昨今、価格表示に関しては、中古車における総額表示が義務付けたり、スーパーでは税込み表示が求められたりと、大きく世の中が変わろうとしています。
そんななか、ガソリンスタンドにおいては、入り口にガソリン価格を看板で掲げるお店と、価格表示の看板が無いお店があります。
消費者心理としては、近くにあるガソリンスタンドを複数軒見て回り、最も安いところで給油するというのが自然な流れです。
ガソリンスタンドの価格店頭表示は、消費者の動きを大きく左右します。価格の店頭表示があるお店とないお店が混在しているのは、なぜなのでしょうか。
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...