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「なんで?」ホイールごとタイヤが盗まれる…装着タイヤの盗難が多発する理由とは
装着タイヤは“盗むのが簡単”?その理由とは
数年前まで、タイヤ盗難で多かったのは、家の車庫や倉庫に保管されているタイヤが盗まれるというものでした。すでに車から外され保管されているタイヤに狙いを定め、保管場所へ忍び込んで持ち去るという被害が多かったのです。
しかし現在では、保管されているタイヤよりも、車に装着されているタイヤが盗まれるケースが増えてきています。その理由は、盗難の容易さにあるようです。
タイヤであれば、車のドアや窓などを無理やり開錠する必要がないため、車に備わるセキュリティなどは反応しません。タイヤを外す作業中も車が大きく揺れることが無いため、よほど高性能なカーセキュリティなどで対策されていない限り、周囲に気づかれる可能性が少ないからです。
車両保管場所に気をつけることとホイールロックが有効
ユーザーができる対策は大きく分けて2つです。
1つは、犯人に犯行を行わせる時間を与えないこと。パーツ窃盗の犯行は、車両を移動させることなく、いつも車を保管している駐車場で起こります。犯行にかかる時間は1時間弱。この時間を犯人に作らせないようにすることが大切です。
駐車場を選ぶ際に夜でも明るく目立つ場所にする、夜間でも人通りがあり、一定の人の目につく場所に車を保管するなどが予防策となります。
もう1つは、簡単にホイールが外されないような取付を行うということです。盗難被害が多いのは、純正ホイールを純正ナットで取り付けた車で多くなっています。
ここで活躍するのが、ホイールロックナットです。4〜5本のボルトで留まっているホイールナットの1つを、ロックタイプのものに変えることで、犯行にかかる時間を長くすることができますし、ホイールロックナット装着車ということで、犯人のターゲットにもなりにくくなります。
カー用品店ではもちろんですが、自動車ディーラーでもロックナットの販売には力を入れており、新車購入時にオプションとして注文することも可能です。これが付いているかどうかで、タイヤホイールの窃盗に遭う確率は大きく減らせるでしょう。
最も悪いのはタイヤホイールを盗んでいく犯人なのですが、こうした被害に遭わないように、日常から愛車に気を配る必要があります。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...