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秋の落下物で車の炎上事故に?自動車整備士が語る「秋に潜む危険なケース」とは

秋の落下物で車のボディに傷が付くことも

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秋は実りの季節。しかし、車を運転していると栗や銀杏などが勢いよく路上に落下してくることも。車を停めているとき、走行しているとき、秋の落下物には注意が必要です。

SNSでは「車を止めていたらボンネットに栗が落ちてきた」「ボンネットを開けたら栗が挟まっていた」「銀杏が落下してそのとき付いたボディの汚れが取れない」といった、秋ならではの投稿が目立ちます。

都内のガソリンスタンドで洗車業務に従事している自動車整備士も、秋ならではのトラブルについてこう話します。

「秋になると、洗車や傷補修のために来店するドライバーが増えますが、車のボディに付いた樹脂汚れを落としてほしいという理由が多くなります。

また、木の実が落下してボディに傷がついてしまった箇所を補修してほしいという依頼も増えます。」

木の実汚れは無理に取ろうとしないで!

©metamorworks/stock.adobe.com

秋のボディ汚れの原因で多いのは、銀杏や木の実が落下した際につぶれた銀杏や木の実です。

すぐに気づいて取り除けば問題ないのですが、しばらく時間が経ってしまうと固まってしまい、なかなか落とせません。無理やり落とそうとするとボディに傷を付けてしまう可能性もあります。

樹脂汚れや擦り傷を除去・補修できるアイテムも市販されているものの、汚れや傷の程度によっては除去・補修できないケースも。自力で直せないような大きな傷はプロに任せるのが安心です。

また、硬い木の実が落下してきた場合、走行中だとかなりの勢いでぶつかることになるので、ボディに当たれば間違いなく傷が付いてしまいます。

特に、頭上にまで木の枝が伸びてきているような道路は要注意。心配ならば、そうした道路を避けて、迂回することも検討してほしいと思います。

木の下に停めるときは車用カバーを取り付けると安心

©Oleksandra/stock.adobe.com

秋は停車場所にも気を配る必要があります。例えば、木の枝の真下や、落ち葉が溜まっている場所を避けて停めたりするといった配慮が欠かせません。

どうしても木の真下に停めなければいけない場合、自動車カバーが効果を発揮します、と話すのは前述の担当者です。

自動車カバーの中には、車の屋根やフロントガラス、ボンネット部分だけを簡易的に覆う自動車養生カバーなども売られています。こういったアイテムは、車全体を覆うカバーよりも素早く取り付けられる点がメリットです。

また、栗や銀杏などあまり重くないものであれば、簡易的な保護カバーでも十分に汚れや傷を防止できます。落下してくるものがないか心配なときは、こうした養生カバーを取り付けておくことをおすすめします。

エンジンルーム内の異物を放置すれば車両火災の危険性も!

©︎benjaminnolte/stock.adobe.com

さらに、意外な危険についても話してくれました。

「また、落ち葉や栗や銀杏などは、車のわずかな隙間に入り込んでしまうことがあります。一番多いのが、ワイパーの隙間からエンジンルームに入り込んでしまうことです。

エンジンルームは密閉されているようで、意外と隙間がたくさんあります。栗や銀杏、木の枝、落ち葉などの細かいものであれば簡単にエンジンルーム内部に侵入してしまいます。

エンジンルームはかなり高温状態であるため、何らかの原因で木の枝などの異物に引火し、車両火災の原因にもなります。」

秋から冬にかけては、車の外観上は問題がなくても、定期的にボンネットを開けて異物がないか点検するようにしましょう。駐車する際には、自動車カバーなどで車体が傷つかないようにボディを保護することも大切です。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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