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全員ETC持ってないとダメ!?将来的に高速料金“現金払い”ができなくなる可能性、知ってた?
国が料金所のETC専用化を目指している理由とは
先述のロードマップによれば、導入目的として「高速道路内外の各種支払における利用者利便性の向上」がピックアップされていました。
近年、鉄道や航空機などの公共交通機関ではICカードやインターネットでの予約申し込みなどで事前に支払いを済ませられる仕組みを取り入れています。高速道路でもETCが導入された当初からの目的となる、「金銭のやり取りを無くすことで渋滞や混乱なく支払いができるようにしたい」との意図があるようです。
また、近年ではCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で、料金所に滞在している料金収受員と高速道路利用者との接近による感染リスクを軽くすること、人員確保が困難な状況でも料金所を潤滑に運営するため、などの理由が挙げられます。
2001年のETC導入当時の目的は「料金所付近の渋滞低減」でしたが、現在の国の意思としては、利用者、運営双方の立場で、効率よく高速道路を利用できるようにしたいということでしょう。
また、前述のロードマップでは「将来的な本線料金所の撤去」の文言もあることから、さまざまな形態でETCを使った支払い方式を成り立たせることも考えられます。
今や10台のうち9台がETCを利用していますが、今回の“キャッシュレス化・タッチレス化”にて“完結”を目指しているようですね。
いずれにせよ、ETC車載器を装着して、ETCカードを使った料金支払いをできるようにするのが、現金支払い派の利用者ができることであると感じます。
ETC専用化の流れに沿って「一台にひとつ、ETC」を!
今まで頑なに「現金支払い」で通してきた利用者は、ETC車載器を購入して装着したりETCカードを発行したりするのは少々ハードルが高いと感じるかもしれません。
ところが、実際は車載器の装着もカー用品店などに依頼すれば簡単ですし、カードの発行手続きも複雑ではありません。
ETCカードは、クレジットカードを発行した際にオプション設定で作成するか、あるいは日本国内の高速道路会社が共同で発行している「ETCパーソナルカード」を作るかという2種類の方法から選択できます。
クレジットカードが作れなくても、口座と一定の“デポジット料金”を用意できればパーソナルカードが作成可能です。
2001年以降、ETC専用レーンが各地の高速道路料金所に導入されて、料金の支払いにかかる時間がカットされるなどのメリットを生み出してきました。そう考えると、ETC専用化によりETC車載器の搭載・ETCカードの使用がなければ高速道路が利用できなくなるというのも理解できるでしょう。
来たる未来に向けて、料金所のETC専用化に向けた準備を、今まで現金支払い派だった高速道路の利用者は進めていくべきかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。