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年末年始に乳幼児と帰省時、注意すべきことは?警視庁交通相談担当者の回答に納得
乳幼児を連れて長距離を運転するときの注意点は?
年末年始は家族で帰省したり、旅行へでかけたりする機会が増えます。高速道路のサービスエリアなどに行くと、乳児や幼児を抱えた家族連れの車をよく見かけますね。
長時間、車に乗っていると子供は飽きてしまいがちです。そのため、サービスエリアや商業施設などの駐車場に到着すると、親の制止を振り切っていきなり車から降りようとします。
車から降りる際の危険性を認識していない子供は、勢いよく車から飛び出していきます。そうなると、走行している車に気づかない、迷子になるといったことが起こるのです。あるいは、車の下に入り込んで、思わぬケガをするといったことも考えられます。
乳幼児と一緒に車で帰省したり、旅行へでかけたりする際、どのような点に注意するべきなのでしょうか。事故やトラブルを防ぐ方法を、警視庁交通相談コーナーの担当者に話を聞きました。
降車時は親から先に降り、安全を確認してからロックの解除を
「子供は閉塞的な環境を嫌う傾向があると言われています。車の中は決して広い空間とは言えません。大人は何も感じなくても、子供はストレスになっている可能性があります。
そのため、車から降りられるとわかると、誰よりも先に降車したいという欲求が高まるようです。勢いよく車から降りたとしても、その場でじっと待っていられれば問題ありません。とはいえ、なかなかそうはいきません。店や広い空間に向かって全速力で走っていくはずです。
子供が勢いよく降車することを防ぐためには、車のロック(施錠)が欠かせないでしょう。走行中のロックはもちろんのこと、車を停めてからも、親が先に降車できるようになってからロックを解除してください。
また、保護者がドアに近い座席に座っておくことも効果的です。車のロックの解除方法がわかるような年齢になっても、親がドア側に座っておけば、子供の飛び出しは防止できるはずです。
さらに、チャイルドロックも活用しましょう。子供が降車するドアにチャイルドロックをかけておけば、外側からしかドアを開けられなくなるため、安全性が高められます。
最も重要なことは、子供よりも親が先に車から降りるということです。」
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...