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場所によって運命が決まる?傷や凹みがあると査定額が大幅に下がる場所は?
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傷や凹みがあると査定額が大幅に下がる場所は?
愛車を手放すとき、中古車買取店へ持ち込んで査定をして貰ったり、出張査定を依頼したりして売却の目安となる金額(査定額)を知ることとなります。
その際、ボディの傷や凹みの数や程度によって査定額が下がることがありますが、その位置によっては、同程度の傷や凹みであっても、査定額の下がり方に大きな違いがあるといいます。
査定額が大幅に下がってしまうのは、ボディのどこなのでしょうか?
査定額が大幅に下がる箇所①ルーフ(屋根)
ルーフにできた凹みは、それ以外の箇所にできた凹みよりも、査定額が大幅に下がってしまう要素となります。
なぜルーフにヘコミができているだけで大幅な査定額ダウンとなるのか、国内で中古車査定のガイドラインを作成して基準を示している「日本自動車査定協会」(JAAI)の担当者にお話を伺いました。
「中古車査定のガイドラインを決める際、上級から順に、車の骨格となっている・溶接で車体に取り付けられている・ボルトで車体に取り付けられている、といった3段階の基準を軸としています。
ルーフは車の骨格に相当しており、ダメージがあれば走行にも支障が出る重要な部分です。
そのため、中古車として市場に流通する際、ルーフにダメージを負っていない車と同じ金額とならないよう、ガイドラインで減点基準に差をつけることで明確化しています。」
担当者が話すように、ルーフ部分に装着されたパネルおよびピラーは車の全域を支える重要な箇所です。不具合があれば安定した走行ができないどころか、万が一の交通事故で乗員を危険に晒す可能性があります。
それらの要素から、ルーフにはフロントバンパーやドアといった傷・ヘコミができやすいパーツよりも厳しい基準を設けて、全国の中古車買取業者にガイドラインで示す取り組みをしているのだそうです。
- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。