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場所によって運命が決まる?傷や凹みがあると査定額が大幅に下がる場所は?

査定額が大幅に下がる箇所②リアフェンダー(修復歴あり)

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近年、20年前から30年前のスポーツカーが高値で中古車取引がされていますが、ちょうど乗っていた愛車が該当する条件に当てはまるため、試しに大手の中古車買取チェーン店に査定を依頼した知人の話を聞きました。その際に提示された査定額はなんと“0円”とのこと。どういうことか詳しく伺いました。

0円となってしまった理由として、リアフェンダーの修復歴が指摘されたそうです。知人は、カスタマイズのためにタイヤ・ホイールのサイズアップと合わせるようにリアフェンダーをカット。それが修復歴と取り扱われてしまい、まさかの0円査定となってしまったそうです。

カスタマイズ以外でも、経年変化によってリアフェンダーを塗装し直したり、溶接鈑金を行った跡が残されていたりすると、査定で修復歴有りとみなされるケースがあるとのこと。

JAAIでの査定基準では、リアフェンダーだけのダメージであれば事故歴や修復歴にカウントされませんが、パネルより内部に備わっている“インナーフェンダー”にまで及ぶダメージとなれば、大幅なマイナス査定を受ける可能性があるようです。

査定前にはルーフとリアフェンダーの状態を確認しておくと安心

©moonrise/stock.adobe.com

多くの中古車買取店は、JAAIが示しているガイドラインにしたがって愛車の査定額を提示しています。

JAAIの担当者いわく「傷やヘコミがあったり、修復歴があったりしても、のちに市場へ流れて再び消費者の手元に車がわたる際、不公平とならないような仕組みを作っています。

同じ車種であっても中古車となれば個々で状態が異なってくるため、私どもが定めているガイドラインに沿った査定基準を示すことで、次に乗られるお客様が安心して車を購入し、使えるような循環づくりに取り組んでいます」とのことでした。

車を使う以上、ボディに加わるダメージを完全に避けるのは難しいでしょう。例えば、ルーフを凹ませたくないなら、立派なガレージを用意したり屋内駐車場に駐車したりするのが適した対策方法といえます。

しかし、都市部や郊外の住宅地やマンションの駐車場を見渡しても、それらの条件を満たさない屋外駐車場が多くありますから、結局できるのは「自分の過失で査定額が下がることがないよう、 可能な範囲で車を守る・綺麗に扱う」ことといえそうです。

また、これから車を下取りに出して、新たに車を購入するという方は、ルーフとリアフェンダーの状態を確認してみましょう。これらの箇所に傷や凹みがあると、当初購入予算として想定していた金額より100万円近く不足してしまった……ということにもなりかねませんから。

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執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。

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