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近所迷惑?急に鳴る“車の防犯アラーム”の謎…「誤作動ではない」ディーラーの回答は
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「そもそも誤作動ではないケースも多い」どうして鳴るの?
どういうことか詳しく聞いてみると、「例えば、“車から離れているときに警報音が聞こえてきて、見てみたら自分の車だった”ということがあると思います。近くに人は見当たらないし、被害にあった様子もないのになぜ?と思われるかもしれませんが、これはセキュリティーセンサーの反応によるものです」とのこと。
「台風や地震などの自然災害による衝撃は分かりやすい例だと思います。日常でも、ちょっとした強風やサッカーボールをぶつけられたような衝撃でセンサーが作動することもあるんですよ」と説明してくれました。
つまり、人的ミス以外でも警報音が鳴ってしまうケースがあるということです。この場合は仕方ないものとして止めに行くしかありません。
さらに、「車上荒らしや盗難のときを想定して警報が鳴るように作られているので、何の衝撃か詳細に認知することは難しいと思います。作動してしまっても慌てず、エンジンをかけるなどすればすぐに止まりますから落ち着いてくださいね」といった補足情報も。
ちなみに、最近よく起こりうるのが「車に乗ろうとした際、スマートキーを使わず鍵穴に直接鍵を差し込んで警報音が鳴った」というパターン。スマートキーで閉めたドアに直接鍵を差し込もうとすることで、“キーを持っていない人”だと認識されてしまうようです。
結果的に、自分の愛車に乗ろうとしただけで警報音が鳴り、周囲から怪しい人を見つけたかのように注目を集めてしまったという経験がある人も少なくない様子でした。
このような場合は、リモコンの開錠ボタンを押すことで警報音が止むので、慌てないようにしましょう。キーレスそのものは便利な機能ではあるものの、まだ使い慣れてないという人は要注意かもしれませんね。
後付けタイプのセキュリティアラームであれば調整可能かも
車のセキュリティアラームには、元々自動車に標準装備されていることの多い「クラクションタイプ」と、後付けで設置できる「センサータイプ(一体型・分離型)」があります。
まず「クラクションタイプ」は、名前の通り車のクラクションを警告音として使用するタイプです。
「センサータイプ」には一体型と分離型があり、センサー一体型であれば、検知したセンサー本体がアラーム音を鳴らします。
分離型は、センサーとアラームが分かれており、センサーが挙動を感知すると別のところに設置したアラームが鳴り響きます。アラームの場所が分かりにくいため、犯罪抑制に高い効果があると言われているのが後者です。
よく誤作動を起こしてしまうという人は、アラーム選びを見直してみるのもおすすめです。
誤作動だと思われる警報のうち、ほとんどのケースではセンサーがドライバーの予期しない挙動を感知して警報音を鳴らしてしまうのですが、後付けの可能な「センサータイプ」ではセンサーの感度を弱くすることができるタイプもあります。さらに、取り付ける際にセンサーの位置を調節するというのも誤作動を防ぐためのポイントです。
センサーにもさまざまな種類があります。人や動物が近づいた音を感知する「音感知センサー」や、車への衝撃を受けると反応する「振動センサー」、いたずらや窃盗対策として車体の傾きを検知する「チルトセンサー」など、必要に応じて種類を選ぶのも大切です。
ちなみに、「センサータイプ」にはドライブレコーダーと連携し、センサーが検知した際に録画を残すことができるタイプもあります。
犯罪を未然に防ぐために、「セキュリティアラームを搭載している車です」とアピールできるステッカーを貼るのも手段の1つと言えるでしょう。大事な愛車を守るためにも、必要に応じて作動してくれるセキュリティアラームを選ぶようにしたいですね。
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- 執筆者プロフィール
- 小高皐月
- 1979年生まれ。会社員を経て、知人の縁で編集プロダクションに就職。子育ての経験を活かして様々な記事を担当していたが、取材をきっかけにドルオタ化。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが大好きで、歴...