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「吸い込まれるううううう!?」トンネル走行時の“ブラックホール現象”って知ってる?
トンネルでは急に車のスピードが落ちる?
トンネルに入ったとき、急に車のスピードが落ちるような感覚を覚えたことはありませんか?
ドライバーがスピードを感じるときは、体感覚や平衡覚などからの情報も影響を与えていますが、特に周囲の風景がどれだけ速く通過していくか、という視覚情報がわかりやすいでしょう。
トンネルに入ると、視覚的には二つの大きな変化があります。1つは、視野の範囲が狭まることにより、周囲の景色が速く流れる感じが減少し、スピードを遅く感じるのです。
2つ目はトンネル内部の照明により、視野のコントラストが減少することにより、景色の通過速度が難しくなり、スピード感覚が鈍くなる可能性があります。
「突然視界が暗くなり、一瞬見えずらくなる」のはなぜ?
また、トンネル内で突然視界が暗くなり、一瞬見えずらくなる経験をしたことがあるのではないでしょうか。
これは「ブラックホール現象」と呼ばれ、日常的な運転でも注意がすべき現象の一つです。
ブラックホール現象とは、自動車が明るい場所から暗い場所へ移動する際、一時的に運転者の視野が悪くなる現象のことを指します。特に、晴天の日中にトンネルに入るとき、この現象はよく発生するのです。
しかし、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。これには、人間の目の構造が大きく関係しています。
人間の目は光の強度に応じて瞳孔の大きさを調節し、視界を保つように作られています。明るい場所から暗いトンネルに入ると、瞳孔がすぐには広がらず、一時的に視界が暗くなることから、ブラックホール現象が起こるのです。
逆に、トンネル内から急に外に出るとまぶしく感じることもあり、これは「ホワイトホール現象」と呼ばれています。これは、暗いトンネル内から急に外に出ると瞳孔の調整が追いつかず、前が白っぽく見える現象です。
- 執筆者プロフィール
- Schnux
- 1999年生まれ。学生時代から編集部でアルバイトをして、今は一流ライターとして特訓中です。愛車はフォルクスワーゲン・アップ!車は主にサウナに行くために使っていますが、犬を飼い始めたので買い替えるか迷い...