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中国BYD製EVで短期間に複数の火災報告、原因不明も過去には「使い方が悪い」と声明
フロア下に消火ホースが向けられる
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中国・四川省ロウ中市で発生したBYD Han EVの所有者が中国のソーシャルメディア上で公開した映像では、炎は収まり白煙が上がるHan EVに消火ホースを向ける消防士の姿が確認できました。
消火ホースは車体のフロア下に向けられており、白煙も車体後半部のフロア下から多く発生しているようです。
中国・広東省深セン市で起きたHan EVと思われる車両も、車体後半部のフロア下から炎が上がっていましたが、この2台の発火原因については不明であるため、同じ発火原因による車両火災であるかは確定的ではありません。
なお、今回の消火活動はこれまでに話題となったEVの火災と比べると短い時間で済んだことから、「バッテリーパックの熱暴走なら鎮火までに時間がかかることが多いため、原因はバッテリーパックではない」と推測する声もありました。
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あっという間に火の手が広まるも負傷により動けず
衝突試験から2日後の火災でも注目集めた
2021年7月24日に海外の自動車メディアが独自に行なったBYD Han EVの衝突試験では、衝突試験そのものではなく、試験から2日後に起きた車両火災に注目が集まりました。
正面からの衝突試験を実施したあと、車体前半部の変形はあるものの火災等は起きなかったHan EVですが、その後48時間後に炎上し車体全てが焼失。この原因について、担当した消防署は「バッテリーの電気回路の故障が原因」と判断したといいます。
BYDはこの炎上について声明を発表。試験の基準やその方法について業界の標準ではないと試験内容そのものに疑問を呈したうえで、BYDが指定する冷却液とは異なる冷却液が使用されていたことが原因だとしました。
BYDが指定する冷却液は、BYDが独自で使用する非導電性の紫色のものでしたが、試験車両には一般的に使用されている導電性がある赤色の冷却液だったと発表。この声明が出されたあと、BYDの車両の所有者が冷却液の色を確認するためにディーラーに詰めかけたとされています。
冷却水が指定外のものへ置き換えられた理由などについては明らかとなっていないものの、こうした電気自動車を巡る車両火災にBYDの車両だけでなく電気自動車そのものの安全性を不安視する声も中国国内のSNS等で上がっているようです。
「日本車は“もろい”から燃費が良い」というイメージが存在
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- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...