「歩行者等」に自転車や車椅子は含まれる？“横断歩道で車が絶対に止まるべき場面”を教習所指導員に聞いてみた

一時停止をしなければならないシーンも

その一方で、横断歩道の近くに自転車がいても、車が必ず一時停止しなければならないケースもあると前出の指導員は話します。

「自転車から降りて横断待ちをしている人がいるときは、車は一時停止をする義務があります。

中には、横断歩道に近づいた瞬間に自転車を降りる人もいます。高齢者に多いのですが、片足をついて停止できない自転車は、横断歩道直前で自転車を降りることがあります。

その瞬間に、自転車側が優先になるため、横断歩道付近の状況の変化には注意を払うことが欠かせないのです。」

運転者が自転車を降りた瞬間、軽車両から歩行者に変わります。もちろん状況にもよりますが、動きの速い自転車には特に気をつける必要があるようです。

さらに、自転車横断帯がある道路では、自転車が優先になります。自転車が自転車横断帯を渡ろうとしているときは、車に一時停止の義務が発生します。

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自転車の横断時、車はできる限り譲ろう！

教習所では横断歩道を渡ろうとしている自転車に対しても注意を配り、できる限り一時停止をするように指導していると前出の指導員は話します。

「運転に慣れていない教習生は、全員ではないものの、運転に必死で横断歩道付近の変化に気づきにくいという特徴があります。そのため、歩行者や自転車などの法律上の分類に関係なく、渡ろうとしている人がいるときは、必ず一時停止をするように指導を徹底しています。

自転車と車が接触した場合、自転車側に甚大な被害が出るのは容易に想像できます。教習所では安全性を最優先に考え、横断歩道を渡る自転車を譲るように指導しているのです。

こうした取り組みもあり、運転に慣れてきた教習生は高い確率で、横断歩道付近の変化に気づけるようになります。免許取得後も歩行者保護を徹底できるドライバーになるでしょう。」

自転車の乗降の有無や自転車横断帯の有無によって通行の優先順位は変化します。自転車の動きは横断するのかしないのか、わかりにくい部分も多くあるでしょう。車のドライバーは、常に停止できるような速度で走行するなどの心構えをしておくことが重要です。

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