更新
「事故多発交差点なのにどうして信号を設置しないの?」警察に聞いてみたら意外な回答が
「信号機を設置すれば事故が減るのでは?」警察に聞いてみた
どこにでも信号機を設置できるわけではないものの、場所によっては設置したほうが安全なように思える場所があったりします。
例えば、筆者の住んでいる地域に、交通量が比較的多く、左右の見通しが非常に悪いT字路(信号機なし)があります。
その場所では、地元の方でも出会い頭の事故を起こすことが多く、『事故多発!安全確認』という看板まで立てられているのです。
そこで疑問に思うのが、『信号機を設置すれば事故が減るのでは?』ということ。なぜその場所に信号機が設置されないのか、筆者地元の警察署信号機管理係の担当者に聞いてみました。
「信号機を設置するためには、さまざまな条件を満たさなければならず、設置するための予算も必要です。住宅などが多く建ち並び、道幅も広くない場所では、そもそも信号柱の設置すら困難なケースもあります。
信号機を設置することにより、交通の流れにどのような影響を与えるかも考慮しなければなりませんし、周辺住民の理解も必要なため、簡単には設置できないのです。」
然るべきところに掛け合えば設置されるかも?
予算の面でいえば、信号機の設置は1ヵ所当たり約400〜500万円ほどかかると言われており、維持管理費なども加えれば相当な金額です。
また、場所によっては信号柱の設置スペースや車道幅員の確保が難しいケースなどもあり、さらには交通の流れも考慮する必要があります。一口に「信号機の設置」といっても、簡単に事を進めることはできません。
そのため、信号機ではなく、交差点内の赤色塗装や注意標示、注意喚起看板の設置といった安全対策が講じられることも多いのでしょう。
とはいえ、設置の難しい場所でも「絶対に設置できない」というわけではないようです。
前出の担当者によれば、「例えば、信号機を設置してほしい場所の近くにお住まいの場合は、区長などに相談してみてください。『信号機を設置してほしい』という方がほかにも多数おり、要望書などにまとめて提出していただければ、現地で状況を確認して設置を検討します。」とのこと。
設置が難しい場所でも、要望が多ければ検討してもらえるようです。
信号機の設置はすぐにできるものではなく、さまざまな面から検討しなければならないものですが、もし住んでいる地域に信号機のない危険な交差点があれば、区長や市などに掛け合ってみるのもよいでしょう。
青信号になっても進まない車への催促クラクションは違反?
黄色の実線は引かれている場所で意味が違う?
“路上での暗黙のルール”を守っていますか?
- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...