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読めばきっとイラッとする、タクシードライバーが受けた「道交法より俺優先」な客の“カスハラ”集
まるで「当たり屋」みたいな言いがかり
タクシーに関するトラブルとして、多く報告されているのが「無賃乗車」です。目的地に到着してから「手持ちがないからおろしてくる」といったまま戻ってこなかったり、ツケ払いを要求したりなど、ドライバーは横行する無賃乗車への対策を強いられているとのこと。
「目的地までまだ距離があるところで、突然『止めてください! ここです!』と叫ばれたので、どうにか路肩に寄せて止めました。『ここでいいんですか?』と聞くと、何やら首を押さえて『あー、いたたた』と痛がるそぶりをしはじめたんです。
どうやら急ブレーキで首を痛めたと主張したいようなのですが、はっきり要求を口に出さず、『急に止まるんだもんなぁ』とか『困るんだよ』とか独り言のように繰り返し、一向に料金を払おうとはしません。
料金を伝えても『これ病院かなぁ』とはぐらかすばかりで、会話が成り立ちそうにありません。そう長く止めておける場所でもなかったので、仕方なく、無賃乗車だと警察に相談せざるをえないと伝えると、『いや、払いますよ、払いますけど。こっちも痛めてるんでね』と、減額をにおわすような言い方をしてきて。
こちらも商売ですから、いつまでも時間を取られるわけにもいかず、『何かあれば会社の方に連絡してください』と強めに支払いを要求しました。不服そうに払っていましたが、それからとくに連絡はないですね。もしかすると私の前に、同じ手を使ってうまくいったことがあったのかもしれません」(50代・ドライバー歴9年)
このように、あの手この手で料金を支払うまいとする利用者に、タクシードライバーは日々手を焼いているといいます。
先の日本交通によるガイドラインのほかにも、タクシー業界においては名札の掲示を廃止したり、車内の様子を録画するドラレコを装着したりと、カスハラを防止する対策が進められています。運輸業界の人材不足を改善するうえでも、このようなカスハラ対策の浸透が求められるでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...