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読めばきっとイラッとする、タクシードライバーが受けた「道交法より俺優先」な客の“カスハラ”集
割増料金にまさかのクレーム
タクシーを利用する際には、目的地までの経路をドライバーに一任する利用者が多いと考えられます。道に詳しくない人にとっては、「適切なルートで進んでいるか」はブラックボックスのようにも思えることから、乗車料金に対して疑心暗鬼になってしまう乗客もいるようです。
「終電後の駅前でタクシープールからお客さんを乗せたところ、5kmくらい進んだところで『ちょっと高すぎるんじゃない、前はもっと安かったよ』と言い出したんですね。
深夜で料金が割増になっている旨を伝えると、『そんなの知らなかったなぁ。告知義務あるんじゃないの? 詐欺でしょそんなの』ケチをつけられてしまいました。
しっかりと法律にもとづいて車内外の表示装置に『割増』と示している点、割増率と適用時間帯を表示している点を伝えましたが、『いや俺が見てないから意味ないし』と話が通じません。
そのうち舌打ちしたり、助手席を蹴ったりもして。直感的に、下手に出ても効果がないように思えて、威嚇行為を続ける場合は降りてもらわなくてはならなくなると伝え、エスカレートする場合には通報せざるをえないというと、それ以降は何もしてきませんでした。泥酔している人なんかだとそれでも止まらないことがありますから、まだよかったですね」(50代・ドライバー歴17年)
深夜早朝(22時~翌5時)の時間帯においては、労働基準法にもとづく深夜賃金の割増分を補うため、基本的にタクシーの運賃も2割ほど高く設定されます。
なお多くのタクシー会社では、乗車料金を算出する際、「走行距離」と「経過時間」を組み合わせて計算するシステムを採用しています。
つまり、距離に応じた料金を初乗り運賃に加算するだけでなく、信号待ちや渋滞などで「時速10km以下」になった時間分の料金を加算しているのです。そのため同じルートを通ったとしても、道路状況によって料金は変動する可能性があります。
道路交通法では室内灯について触れられていない?
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...