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「ゲームで慣れてるし余裕かと思ってた…」教習所に通わない“一発試験”の難易度は?実際に受験した人は「受かる気がしない」
スケジュール面での苦労も
さらに、一発試験のハードルを高くしているのが「手続き」の煩雑さだといいます。社会人として働いている人も多いなか、平日のみの試験に苦労する受験者もいるようです。
「うっかり失効から半年が過ぎてしまい、最初は試験場で本免試験を受けることにしたのですが、3回不合格になってしまって。あまりのハードルの高さに断念し、教習所に通い直しました。
まずそもそも、試験は平日にしかやっていませんし、試験の予約を取るだけでもアクセスの悪い試験場にまで直接足を運ばなければいけませんでした。しかも試験に落ちてしまうと、また2週間か3週間先じゃないと予約が空いていない状況で……。
毎回有給休暇を使うのも難しいですし、仕事をしながらだと、かなり厳しいものがありましたね。
試験ももう、受かる気がしなかったです。試験官が警察の人だっていうのは聞いていましたけど、やっぱり3回とも厳つい雰囲気の人で、鋭い目つきと厳しい口調だけでもう身体が固まってしまい、毎回パニック状態でした。
最初の試験で同乗した受験者が、一時停止が甘かったか何かで補助ブレーキを踏まれ、『しっかり止まって!』と怒鳴られているのを見て、軽くトラウマになってしまったというか。普通の生活からいきなりあの圧は、正直縮み上がっちゃいますね」(30代女性)
試験場や免許センターの職員は基本的に警察官であり、とくに技能試験の試験官は「巡査部長以上の階級を有する警察官」とされています。普段の生活では経験しないようなピリピリ感に気圧され、平常心を保てなくなってしまう受験者も多いのでしょう。
とはいえ受験者に運転免許を与えることは、「誰かの命を奪うかもしれない乗り物の操作を認める」ことを意味しますから、本来であれば相応の「厳しさ」が求められるのかもしれません。
「遅いくせに信号は無視かよ」信号や一時停止のルールは守らないドライバーにイラッ
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...