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「こんなに低い?」あなたの愛車も該当する!?思わぬ理由で査定が下がったエピソード

10万kmだけどスポーツカーだし高く売れるかも…と思ったら

©Dusko/stock.adobe.com

先のケースでは「下回りへの塩害」が査定に響きましたが、普段から下回りの状態まで把握しているドライバーはそう多くないでしょう。

これに対し、「いつも視界に入っているはずの部品」が原因で、査定が大きく下がってしまったというケースも聞かれました。

「10年ほど前に90年代のスポーツカーを中古で買い、そのときは走行距離5万km程度で条件がよく、相場よりも高い値段で買いました。

1年前に結婚し、車を売却しようと思い査定に出しました。走行距離はちょうど10万kmくらいでしたが、スポーツカーが高騰しているので、それなりに値がつくのではと期待していたんです。

しかし、査定に来た人から『これメーター替えてます?』と言われて固まってしまいました。なんでも、後期型のモデルなのに前期型のメーターになっていると……

まったく覚えがないと答えると、『前のオーナーか、ショップか、どこかの段階で交換されたのかもしれないですね』とのことで、実際の走行距離がわからないので査定はかなり落とさざるを得ないと言われました。

査定が下がったこともそうですし、メーター改ざん車と知らずに乗っていたこともショックでしたね。ただそれでも、相場が上がっているおかげか、購入時に近い値がついたので、もうそれ以上考えないことにしました」(30代男性)

走行距離は中古車の価値を大きく左右する要素ですから、オドメーター交換によってその情報が不透明になっては、やはり査定額も大幅に下がってしまうでしょう。

ディーラーなどで修理の際に交換し、記録簿にその旨が記載されていれば問題は生じにくいですが、記録のない交換は「メーター改ざん」として扱われます。

それにしても、「どの段階で誰が交換したのか」「業者は交換の事実を知りながら販売していたのか」など、もどかしい思いが残る事例です。とはいえ、走行距離を偽られていたとしても、大きなトラブルなく乗れたことは不幸中の幸いだったのかもしれません。

車の査定はさまざまな要素から影響を受け、また査定額も業者によって異なります。悪質な業者にあたってしまった場合、「もっともらしい理由で査定額を不当に下げられる」といった可能性も否定できません。

車を売却する際にはなるべく複数の業者で査定を行い、提示額や契約内容について納得できる相手を選ぶことが大切です。

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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