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「こんなに低い?」あなたの愛車も該当する!?思わぬ理由で査定が下がったエピソード
長いカーライフのなかでは、多くの人が「愛車との別れ」を経験します。買い替えの際など、それまで大切に乗ってきた車を手放すのは寂しいもの。
一方で、「せっかくなら車をなるべく高く買い取ってほしい」と思うのも自然なことでしょう。しかし期待が大きすぎると、査定の結果に「こんなに低いのか」とガッカリするケースもあるようです。
今回はこれまで買取業者を利用した人たちに、「思わぬ理由で査定が下がってしまった」というエピソードを聞きました。
「雪国で乗っていたんですか?」と聞かれて…
車の査定を下げてしまう要因として、修復歴や走行距離の長さなどが一般に知られています。さらに、「車を使用していた環境」も、大きく査定に影響する可能性があるようです。
「新卒で入った会社で、3年ほど東北に飛ばされていました。その間は車を所有していたのですが、関東に戻ってきてから乗る頻度が減ったので、いっそ手放そうと思って査定に出したんです。
査定業者の人が来てすぐ、車検証のカバーを見て『雪国で乗っていたんですか?』と聞いてきて。てっきり世間話だと思って『そうなんですよ、しばらく飛ばされちゃってて』と答えたんです。でも、あまりリアクションしてくれず、なにやら車体の下の方を入念にチェックしていました。
それから洗車の頻度を聞かれたので、正直にほとんどしていないと答えました。すると『凍結防止剤の影響が見られるので、相場よりもかなり低くなってしまうかもしれません』と言われ、実際に提示された額もネットで見た相場より40万円ほど低いものでした。
塩害なんて気にせず乗っていたので、そんなにはっきり影響が出るものなのかとショックだったのを覚えています」(20代男性)
降雪が激しい地域では、冬期には道路に凍結防止剤が撒かれます。これに含まれる塩化カルシウムなどの成分は、車体にダメージを与えるため、劣化を防ぐにはこまめに下回りを洗浄することが望ましいのです。
海の潮風もそうですが、塩化物は金属のサビにつながり、長年放置すると車体の内部まで腐食が進行することも。こうした観点から、海辺や降雪地域で維持されていた車両は、査定において塩害の影響を入念にチェックされる傾向にあるようです。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...