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「子供がいれば共感できる?」ドライブ中に子どもが起こしたトラブルエピソード3選
お子さんを連れてのドライブは、家族の記憶に残る大切な時間です。
しかし、子どもは大人にとって「計算外の動き」ばかりをしてくるもの。とくに運転中の「予想外」は、大きな危険につながるケースも考えられます。
今回はお子さんのいるドライバーの人たちに、「ドライブ中に子どもが起こしたトラブル」について話を聞きました。
はじめての「脱獄」に母は仰天
6歳未満の子どもを車に乗せるときには、チャイルドシートの装着が義務づけられています。しかし、お子さんによってはチャイルドシートを嫌がるケースもあり、ドライブの悩みの種になっていることも。
「2歳の息子とショッピングモールに出かけた帰り、いつものように後部座席のチャイルドシートに息子を乗せて帰路につきました。疲れていたようで、ほどなく眠りについたので、ゆっくり運転して帰ろうと思ったんです。
それから20分ほど後部座席を確認しておらず、完全に油断していたのですが、ふいに後部座席からカチッという音がして。やばい、と思った瞬間、息子の歓喜の叫びと『みて、とれたよ』という声が聞こえました。
チラッとバックミラーを見ると、息子はすでにチャイルドシートの上に立ち、トランクの方によじ登ろうとしています。慌てて止まれるところを探して、駐車を終えたときには、もうトランクで買い物袋を漁っていました」(30代女性)
子どもがチャイルドシートから抜け出してしまったり、バックルを自分で外してしまったりといった話は珍しくなく、対応に頭を抱えている親御さんも多いでしょう。
抜け出し防止用のアイテムなどもありますが、最終的には「ベルトをしていないと危険」という事実をわかってもらうほかないのかもしれません。
トイレの焦りで車内は大混乱
小さなお子さんを乗せたドライブでは、トイレ問題が大きなハードルになることも。出発前に「トイレは平気?」と確認したのに、車を出した瞬間にトイレに行きたがる……という流れはもはや定番でしょう。
「家族で旅行に行ったときのことです。当時、子どもは小学3年生と幼稚園年中でした。夫が食事にこだわる人で、ホテルから車で20分くらいのお店にディナーの予約を入れていたんです。
でも、店員さんの対応が雑で、料理もあまり納得のいくものではなかったのか、夫は不満な様子でした。よくない雰囲気のまま食事が終わり、ホテルに戻ろうと車を出発させた直後、下の子が『おしっこ』と言い出しました。
夫は運転席で溜め息を漏らし、私は『お店に戻ろうよ』と提案したのですが、『嫌な顔されるに決まっている』と聞く耳をもたず、どんどん車を進めていきます。子どもは『でちゃう、でちゃう』とパニックになったように騒ぎ、地獄のような雰囲気です。ホテルまでコンビニはなさそうで、夫は苛立ちと焦りでどんどん運転が荒くなっていって……。
前にペースの遅い車が出てきてしまい、痺れを切らした夫はナビの案内する道から外れ、細い道に入りました。一応マップでは道になっていたのですが、しばらく進むとさらに幅が狭くなり、どう見ても進めないところに行き当たってしまって。
夫が舌打ちをして切り替えそうとした瞬間、ゴリッとイヤな音が響きました。『あああ、もう!』と夫が叫び、子ども二人も驚いて泣き出します。前のバンパーを岩にぶつけてしまったんです。
最悪の雰囲気でホテルに戻り、下の子はまったく泣き止まず、そこではじめてズボンがびちゃびちゃになっていることに気づきました。修理代は10万円以上になり、チャイルドシートを洗うのも大変で、ひどい思い出になりました」(40代女性)
自分の子どもがパニック状態になった際、いつでも心を乱さずに対処するのは案外難しいものです。しかし、どれだけイライラしていても、運転時には冷静さを失ってはいけません。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...