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「黒塗りの高級車」「カスハラ」…ガソリンスタンド店員が本気で困ったヤバ客エピソード

給油や洗車をはじめ、カーライフと密接に関わるガソリンスタンドには、実に幅広い層の利用者が訪れます。しかし危険物を扱うがゆえに、思わぬトラブルが生じることも。

ガソリンと軽油を間違えてしまったり、給油口のキャップをつけ忘れてしまったり……今回はガソリンスタンドに勤務するスタッフの方々に、「困った利用者」についてのエピソードを聞きました。

使い方がわからなければ教えます!でも……

©buritora/stock.adobe.com

セルフ式スタンドの給油方法はそう難しいものではありませんが、普段運転をしないドライバーにとっては操作に不安がある場合もあるでしょう。セルフ式ガソリンスタンドに勤めて6年目のスタッフからは次のようなエピソードが聞かれました。

「お客さんに呼び止められ、『給油口の開け方がわからない』と。それ自体はたまにあることなので、普通に『じゃあ開けますね』と運転席に向かったら、いきなり『ドアは開けないでください!』と怒鳴られたことがあります。

一瞬意味がわからず固まっていると、『開け方だけ教えてくれればいいので、ドアは開けないでください』と言われ……車内に入られたくないのかと思い、とりあえず大体の場所だけ教えて離れたのですが、ちょっとして『見当たらないんですけど』と不機嫌そうに言われてゲンナリしました」

車のオーナーのなかには、「他人に車内を覗かれたくない」と考える人もいるでしょう。しかし、給油口の開け方がわからない状況で、その要求を押し通そうとするのは理不尽に思えてしまいます。

さらに、「セルフ式の意味」をなくしてしまうお客さんも。先のスタッフは次のように語ります。

「毎回給油方法を聞いてくるおじいさんがいます。一応、そのたび教えはするのですが、次に来たときにはまた店員を呼んで『教えてほしい』と。高圧的な感じではなくて、むしろかなりフレンドリーで、教えている間に色々と世間話をしてくるんですよね。

もしかすると、給油方法を聞いてくるのは会話のきっかけづくりなのかなぁとも思います。悪意はないですし、空いているときなら全然気にならないのですが、忙しいタイミングだと勘弁してほしいときもありますね」

利用者自身が給油をすることで人件費を抑え、それをガソリン価格に還元することがセルフ式の特徴です。毎回接客を余儀なくされては、「勘弁してほしい」と考えるのも無理のないことかもしれません。

執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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