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レクサス車オーナーの証「レクサスカード」って何?メリットや年会費、審査・発行条件を解説
レクサスカードとは?
レクサス車のオーナー向けに提供されている有料会員カード
レクサスカードは、トヨタファイナンシャルサービス株式会社がトヨタ自動車の高級車ブランドであるレクサスのオーナー向けに提供している会員カード(プレミアカードと表現されることが多い)です。
レクサスカード利用者向けの専用マイページが設けられていて、購入した車両やリース中の車両の契約内容確認や支払いプランの変更・繰上返済のほか、レクサスカード特約店やポイントプログラムなどを調べたり利用することができます。
多岐にわたる限定プランが用意されており、レクサスオーナー限定かつ会員限定のサービスであることがより強調されています。
レクサスオーナーズカードとの違い
レクサスの車両の所有者であることを示すものとして、レクサスオーナーズカードというものがあります。
レクサスオーナーズカードを利用することで過去の点検・整備記録を辿ることができるほか、ネットワークを活用することで各種サービスの最適化の恩恵を受けられます。
レクサスオーナーズカードは全てのレクサスオーナーが持つものである一方、レクサスカードは年会費制で会員のみが持つことのできるものとなっており、差別化が図られています。
また、レクサスカードはクレジットカードとしても利用が可能で、整備・点検の効率化・記録化が主な目的であるレクサスオーナーズカードは方向性が大きく異なると言えるでしょう。
レクサスカードの年会費
レクサスカードの年会費は税抜2万円で、家族カードの発行は無料となっています。
年会費無料のクレジットカードが多数あるなかで敢えて年会費を支払ってカードを取得することは要検討するべきではありますが、ポイント付与をはじめとする多数の会員限定サービスなどを上手に活用することで実質無料、さらにはお得に利用することができるのです。
レクサスカードの特典が自身の生活スタイルにうまくマッチすれば、かなり便利な代物になると言えるでしょう。
レクサスカードのメリットとデメリット
レクサスカードのメリット
すでに少し触れたように、レクサスカードは多彩な会員向けサービスを提供しています。会員だからこそ受けられるサービスですから、これらこそがレクサスカードの主要メリットと言えるでしょう。
ここではその中でも特に気になる・利用したいサービスを取り上げます。
空港利用者向けサービスが充実
空港ラウンジを利用できる。空港宅配サービスを使えば指定の場所から空港まで、その逆もしかり、手荷物を配送してもらうことができます。
スーツケースいっぱいに詰め込まれた荷物を空港まで自ら持ち運ぶ必要がなく、旅行の最初も最後も快適に過ごすことができるのは大きな魅力と言えるでしょう。
特約店のホテルで優待サービスを受けられる
レクサスカードを使うと、特約店のホテルにて優待サービスを受けられます。優待価格での宿泊や食事の際にスパークリングワイン1本のサービスなどです。
運転に必須な要素をお得・便利にできる
ガソリン割引サービスをはじめ、専用のETCカードの発行やトヨタ関連施設の利用割引などが用意されています。
国内ではトヨタレンタカーでのレンタル料金が最大20%引きなだけでなく、海外ではハーツレンタカーのアフォーダブル料金が10%割引です。
自動車を運転する際には燃料は必須ですし、国内旅行でもレンタカーを利用すれば旅行の幅が広がりますから、運転好き・旅行好きであれば多大なる恩恵を受けることができるでしょう。
カード付帯保険サービスを使える
レクサスカードには保険サービスが自動付帯されており、条件の範囲内で次の4つの保険を利用することができます。
利用できる保険 | 利用するための条件 | 補償内容 |
海外旅行傷害保険サービス | 会員中にはじめた旅行が対象。旅行日数90日以内。 | 海外旅行中に生じた怪我・病気の治療代や物品の破損。 |
国内旅行傷害保険サービス | 旅行代金をレクサスカードで事前支払い。 | 怪我を原因とする死亡・後遺障害。怪我の入院・通院費用。 |
ショッピング補償保険(動産総合保険)サービス | レクサスカードで購入日から90日以内。 | 破損・盗難などの被害にあったものを補償 |
クレジット債務免除サービス | 会員本人が死亡・重度後遺障害になった場合。 | カード利用限度額を限度として利用代金を免除。 |
気になる条件があれば、一度レクサスカードの公式ページにてご自身でご覧になることをお勧めします。
会員情報誌で限定コンテンツを閲覧できる
レクサスカードの特典の中でも筆者が特に気になったものの1つが、モーメントデジタルと呼ばれる会員誌です(ウェブ版も有り)。
会員でなくてもほんの少しだけ一部コンテンツを閲覧できますが、レクサスカード会員になることでより多くの記事を読めるようになります。
ポイントが貯まる
他のクレジットカードと同様、レクサスカードにもポイントプログラムが用意されています。
ポイントプログラムの中でも使い勝手が良さそうなのはレクサスETCカード関連で、専用のETCカードでETCを利用すると、1,000円毎に20ポイントが貯まります。ETCカードの年会費は無料ですから、レクサスカードを発行する際には併せて利用を始めたいところです。
レクサスカードのデメリット
基本的にデメリットはありませんが、強いて挙げるとすれば次の点になります。
- 年会費がかかる。
- カードブランドはVISAのみ。
- 1,000円未満の買い物ではポイント付与が無い
- ポイントの有効期限が有限(5年)
- レクサス車を売却したらカードを使えなくなる
- 他社の(既に持っている)クレジットカードで十分賄える
レクサスカード会員になるべき?
年会費のかからないクレジットカードが多数あるという事実を踏まえると、敢えてレクサスカードを選ぶ必要はないでしょう(そもそもレクサスオーナーになる以前からクレジットカードを持っている可能性が高いです)。
レクサスカードの会員になってみたいけど、年会費20,000円を支払うことに悩んでいるのであれば、今現在の生活スタイルで有効活用できそうだったり気になる(使ってみたい)会員サービス・特典をチェックして、得する要素(ポイントや限定コンテンツ、旅行プランなど)を年会費と比べてみることをおすすめします。
より建設的な考え方としては、レクサスカード会員になれるのはレクサス車の乗っている間だけで、次に購入する(買い換える)車両が必ずしもレクサスの自動車とは限らないわけですから、レクサスオーナーの間にのみ味わうことができるこの贅沢を堪能しないわけにはいかないでしょう。
ガソリン割引サービスはどれくらいお得?
ガソリン割引サービスはレクサスカードでガソリン代(レギュラー・ハイオク)を支払うとご請求金額の3%が割引されますので、10,000円分給油したら300円割り引かれます。
より具体的にどれくらいお得するかを知るために、以下を前提条件でシミュレーションしてみましょう。
- 年間走行距離:10,000km
- 燃料の単価:ハイオク170円/L
- 燃費:15km/L
これらを元に年間で使用する燃料の量を算出すると、
10,000km ÷ 15km/L ≒ 666.66L
となり、ハイオク燃料の年間消費量が666Lとわかります。ゆえに年間の燃料代は、
666L × 170円/L ≒ 113,220円
となります。燃料代を全てレクサスカードで支払ったとすると、3%割引されることから、
113,220円 × 0.03 ≒ 3,396円
の値が導かれます。つまり、およそ3,400円お得に給油できるわけです。
上記の条件で年会費をペイしようとすると、年間走行距離が約6万km必要となりますが、多くの人にとってそれは現実味が少ないでしょう。
年会費をペイしたいなら、他の会員限定サービスも積極的に使うべき
以上から、ガソリン割引サービスだけでなく、他の会員限定サービスを使うことは、レクサスカードの恩恵を受ける上で必須と言えるでしょう。
なお、レクサスカードのウェブサイトにも記載があるように、4月から翌年3月引き落とし分のガソリン2,400Lまでの給油が割引条件です。
旅行がお好きな方であれば空港宅配サービスを活用したり、限定旅行プランに参加するなどして、積極的に会員サービスを利用したいところです。
レクサスカードの審査や発行条件は?
レクサス車のオーナー向けに提供されているカードになるため、レクサスカードの審査・発行条件というよりも、レクサスの車両を購入できるかどうかが重要です。
現金一括で購入できるのであれば特に心配ありませんが、もしローンでの購入を検討しているのであれば、ローン審査を通過する必要があります。
レクサスのカーラインナップを見ると、コンパクトカーのCT200hの3,869,000円が最も安いモデルになっていますので、新車で購入するなら400万円以上のローンが組めることが条件と考えて良いでしょう。
CT200hも新車で買うとなれば400万円前後となりますが、認定中古車であれば200万円台や300万円台で手に入れられそうなので、新車の購入を検討していない人であればこれらの価格帯のローン審査に通れば問題なさそうです。
クレジットカード会社は多岐に及びますが、レクサスカードの強みはレクサスオーナーでなければ所有できないところに他なりません。その特別感を堪能し、より良いレクサスオーナーの思い出作りをしてみてはいかがでしょうか。
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