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令和になってもエンヤコラ!「くるくるして窓開けるやつ」こと“レギュレーターハンドル”はまだ現役?

商用向けなど一部モデルでは今もレギュレーターハンドルを採用

前述のとおり、現在新車として販売されている車のほとんどはパワーウインドウを採用しており、平成の後半以降から車に乗り始めた人の中には、レギュレーターハンドルを見たことがないという人がいても不思議ではないでしょう。

しかし、レギュレーターハンドルは部品点数を抑えコストを安くできるなどから、商用向けモデルなど一部のモデルでいまも採用が続けられています。

日産のNV200バネットの「DX」をはじめ、令和3年にフルモデルチェンジした比較的新しいモデルであるトヨタ アクアの「B」にも採用されているため、レギュレーターハンドルはまだ“絶滅”した車の装備とはなっていません。

なお、NV200バネットでは助手席側、アクアでは後部座席側の窓が手動となっているため、その車の主な利用シーンを考えると、手動であっても日常的な利便性にはほとんど影響はないでしょう。

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「便利」の反対は「楽しい」?あえて手動を選ぶ人もいる

走行中のシフトチェンジがいらないオートマチック・トランスミッション(AT)は言わずもがな、ヘッドライトの点灯やワイパーの作動、高速走行中のハンドル操作、はては運転そのものなど、さまざまな操作の自動化が進んでいます。スイッチひとつで窓の開閉ができるパワーウインドウももちろんそのひとつです。

これらは利便性や安全性の向上、疲労軽減などドライバーをたすけてくれる機能ではありますが、こうした装置や機構が広く普及した現在でも、あえて「手動が良い」として“自動”がつかない装置や機構を搭載する車を好む人もいます。

自動でないものの代表としてはマニュアル・トランスミッション(MT)があり、MTのメリットとして「誤発進しにくい」「燃費がいい」等を挙げる人は少なくありませんが、こんにち、MT車のいちばんのメリットとして挙げられることはそういった実利的なことではなく、主に「楽しい」といった感覚的なことです。

MTと比べるとレギュレーターハンドルはニッチな嗜好ではあるものの、手動でキコキコ回す動作は見たことがない人にとってはかえって新鮮であり、かつて見たことがある人にとっては懐かしさを感じることでしょう。「腕力で開閉する窓」として、あえてこちらを「パワーウインドウ」と呼ぶギャグも生まれているようなので、話のネタにもなるかもしれません。

自動による便利さは車の魅力を強めることのひとつですが、自動でないことも魅力になりうるのが、車のおもしろさです。“CASE”による車の自動化が進む昨今においても、便利さだけではない魅力をもった車の登場を願う人は、少なくないでしょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部 高山 志郎
MOBY編集部 高山 志郎
平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...

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