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「MT乗りたい」8割超え!3866人にマニュアル車への興味聞いた…“不合理”も魅力に
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ほぼ100%がAT車のいま、MT車に乗りたい?
速度にあわせて自動で変速をしてくれるオートマチック・トランスミッション(AT)やCVTを搭載する車や、そもそもトランスミッションを持たない電気自動車とは違い、マニュアル・トランスミッション(MT)の車は速度にあわせてギアをドライバー自身が選択する必要があります。
右足でアクセルを踏み続けるだけで加速してくれるAT車などとは違い、MT車は左足でクラッチペダルを踏んで、左手でギアを選んで、右足でアクセル開度を調整して、左足をペダルからゆっくり離して…といった作業を、発車から停車まで延々と続けなければなりません。
昭和の時代にはMT車とAT車の普及率は半々くらいでしたが、平成に入ってからATの技術が急速に発展。2000年にはAT車の普及率が90%を超え、現在に至ってはほぼ99%がAT車。MTの設定があること自体をセールスポイントとして押し出されるモデルもあるほど、MT車は希少なものとなり、今日では「MT車は絶滅するのでは?」という声も挙がるようになっています。
そこで、MT車を望む声がどの程度あるのか調査するため、アンケートサイトCarQにてMT車への興味・関心があるのか、MT車を持っているか、「マニュアルトランスミッション(MT)の車を持ちたい、乗りたいと思いますか?」のタイトルでアンケートを実施しました。
このアンケートには本記事執筆時点で3866名が回答。なお、このアンケートでは所有の有無や興味の有無で分けられる以下9個の項目から、選択して回答する形式をとり、「アクセル、ブレーキ、クラッチのペダルを備えた車」をMT車としています。
■MT車のみを持ち、これからもMT車を持ちたい
■MT車のみを持っているが、次はAT車を持ちたい
■MT車のみを持っているが、コレクションなので乗らない
■AT車とMT車を持ち、これからもMT車を持ちたい
■AT車とMT車を持っているが、AT車だけになってもいい
■MT車は持ってないが、機会があれば持ちたいと思う
■MT車は持ってないが、借りるなどでたまに乗りたい
■MT車に乗りたいが、事情により乗れない
■MT車を持ちたい、乗りたいとは思わない
「なぜもう1台増やす必要があるのか」を家族にプレゼン!スライドまで用意した結果…
「さすが車メディアの読者」なんとMT車所有率は6割以上!
合計3866票が集まったこのアンケートで、全体の34.97%を占める1349票を得た回答は「MT車のみを持ち、これからもMT車を持ちたい」でした。
さらに、全体の61.9%が「今MT車を所有している」にあたる「AT車とMT車を持ち、これからもMT車を持ちたい」などの回答を選択。
車メディアが行う、車に関心がある人に向けたアンケートであるため、MT車への関心は一般よりも高くなることは想定していたものの、6割以上が「MT車を所有している」と回答したことはその想定を遥かに上回るものでした。
また、2番目に回答が多かった813票で全体の21.03%となった「MT車は持ってないが、機会があれば持ちたいと思う」など、現在MT車を所有していない人も含まれる「MT車に乗りたい・持ちたい」にあたる回答は86.01%という結果に。
MT車を求める声はまだまだ廃れていないことがわかります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...