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マイクロバスの運転に必要な免許とは?取得費用や普通免許で運転できる?
マイクロバスとは?
日本における一般的なマイクロバスとは、以下の特徴がある2ナンバーの小型バスのことです。
- 最大積載量 5t未満
- 車両総重量 8t未満
- 乗車定員 11〜29人
2ナンバーは、乗車定員11人以上の運送に使われており、商業施設の顧客や幼稚園児の送迎などでよく利用されています。また、マイクロバスは他のバスよりも安くレンタルできるため、大人数の貸切旅行やイベントなどにも活躍しています。
マイクロバスの運転取得に必要な条件
免許の種類 | 受験資格 | 積載量 | 車両総重量 | 乗車定員 | マイクロバスを運転 |
---|---|---|---|---|---|
普通免許 | 18歳以上 | 3t未満 | 5t未満 | 10人以下 | × |
準中型免許 | 18歳以上 | 3〜5t未満 | 5〜8t未満 | 10人以下 | × |
中型免許 | 20歳以上※経験2年以上 | 3〜6.5t未満 | 5〜11t未満 | 11〜29人 | ○ |
大型免許 | 21歳以上※経験3年以上 | 6.5t以上 | 11t以上 | 30人以上 | ○ |
マイクロバスを運転するには「中型免許」もしくは「大型免許」を取得する必要があります。顧客から料金をもらって、代行運転する場合は「中型二種免許」が必要です。
また、中型免許には乗車定員が29人以下まで運転できる「中型免許」と、10人以下の「準中型免許」の2種類があり、後者ではマイクロバスを運転できず、「車両総重量」と「最大積載量」も異なるため、それぞれの違いを把握しておきましょう。
なお「準中型免許」は、運送ドライバー不足により2017年に新たに導入されました。中型免許の取得は、20歳以上であることが条件であり、高等学校卒業後でも2年間は配送業務に就けないため、準中型免許が導入された背景があります。
ただし、準中型免許でも20歳以上で8t限定解除を行えば、マイクロバスを運転できます。8t限定解除するには、教習所で技能教習を行った後に免許センターで試験を受けます。教習所での技能教習は必須ではないため、運転技術に自信がある場合は、免許センターへ直接試験を受けることも可能です。
マイクロバスは普通免許で運転できる?
上述したように、マイクロバスは中型免許が必要なため、普通免許では運転できません。
また、2007年6月2日の法改正前に普通免許を取得していても、マイクロバスは運転できません。なぜなら法改正前の普通免許は「中型8t限定免許」に該当しており、乗車定員が11人未満だからです。
マイクロバスは乗車定員が11〜29人のため、法改正前の普通免許では、運転できないことを把握しておきましょう。ただし、準中型免許と同様に8t限定解除を行えば、法改正前の普通免許でもマイクロバスを運転できます。
なお、法改正後の普通免許は、以下のように変更されています。
最大積載量 | 車両総重量 | 乗車定員 | |
---|---|---|---|
法改正前 | 5t未満 | 8t未満 | 11人未満 |
法改正後 | 3t未満 | 5t未満 | 11人未満 |
マイクロバスで必要な中型免許の取得方法
マイクロバスで必要な中型免許を取得するには、8t限定解除と同様に、以下の2つの方法があります。
- 教習所に通う
- 直接試験を受ける
それぞれのメリットとデメリットを踏まえて、自分に合った方法で中型免許を取得しましょう。
教習所に通う
普通免許と同様に、教習所に通うと中型免許を取得できます。免許取得までを教習員にサポートしてもらえるため、効率良く合格を目指すことが可能です。
また、教習所を卒業すれば、免許センターでの学科と技能試験が免除されます。つまり、免許センターでの試験内容は視力や聴力、色彩判別の検査を行う「適応検査」のみです。
受講すべき教習時間は、普通免許AT限定は19時限、準中型免許は9限と、所有している免許証によって異なるため教習所で確認してみてください。
直接試験を受ける
教習所に通わなくても、免許センターで直接試験を受ければ、中型免許を取得できます。免許センターで直接試験を受ける場合、まずは仮免許試験と適応検査に合格する必要があります。
仮免許試験合格後は、5日以上の路上練習を行い、本免許試験を受けなければなりません。5日以上の路上練習の際は、自分で中型車を手配する必要があるため、親族や知人に借りるもしくは費用をかけてレンタルするデメリットがあります。
また、学科試験で出題される項目を独学し、技能試験では運転し慣れていないコースを走行する必要があるため、合格率が低い傾向にあります。とはいえ、教習費用が発生しないため、費用を抑えつつ中型免許の取得が可能です。
マイクロバスの免許取得でかかる費用
マイクロバスの免許取得でかかる費用は、現在どのような免許を所有しているかによって異なります。
また、教習所に通うか直接試験を受けるかで、取得費用が異なるため事前に確認しておきましょう。教習所に通った場合の目安の取得費用は、以下のとおりです。
免許の種類 | 通学 | 合宿 |
---|---|---|
普通免許 MT | 170,000〜240,000円 | 170,000〜250,000円 |
普通免許 AT | 210,000〜270,000円 | 190,000〜350,000円 |
中型8t限定免許 MT | 75,000〜100,000円 | 70,000〜150,000円 |
中型8t限定免許 AT | 110,000〜140,000円 | 120,000〜140,000円 |
中型5t限定免許 MT | 140,000〜200,000円 | 130,000〜250,000円 |
中型5t限定免許 AT | 170,000〜240,000円 | 170,000〜250,000円 |
準中型免許 | 120,000〜180,000円 | 130,000〜150,000円 |
一方、免許センターで直接試験を受ける場合は、以下の費用が発生します。
【仮免許試験手数料】
- 試験手数料 2,900円
- 交付手数料 1,150円
- 試験車使用料 1,450円
【本免許試験手数料】
- 受験料 4,100円
- 試験車使用料 2,500円
- 免許証交付料 2,050円
直接試験を受ける場合は、上記の手数料に加えて、合格後に取得時講習受講料として2万2,000円も発生します。なお、直接試験の費用は住んでいる地域や所有している免許によって異なるため、各自治体の公式Webサイトを確認しましょう。
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- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...