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【基礎知識】ゴールド免許の取得条件・違反するとどうなる?更新や裏技も紹介

そもそもゴールド免許とは?

出典:警視庁

「ゴールド免許」とは、運転免許証の更新時に、過去5年間で無事故・無違反を達成した優良ドライバーに交付される運転免許証です。

ゴールド免許と呼ばれる所以は、有効期限が記載されている欄が金色になっているのが要因です。本来は「優良運転者免許証」の正式名称があり、1994年5月10日に実施された改正道路交通法にて導入されました。

ゴールド免許を取得するための条件

ゴールド免許を取得するための条件は、以下の3点が挙げられます。

  • 運転免許証を5年以上継続して保有している
  • 誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反である
  • 重大違反教唆幇助、道路外致死傷がない

運転免許証を5年以上継続して保有している

1つ目は「運転免許証を5年以上継続して保有している」です。

運転免許証は、初めて取得してから初回更新までの3年間は「グリーン免許」、初回更新以降は条件に合わせて、「ゴールド免許」もしくは「ブルー免許」が発行されます。

運転免許証の基準一覧

これらの条件から、少なくとも免許取得から初回更新までの3年間は「グリーン免許」、初回の更新で「ブルー免許」、その後5年間、無事故無違反で運転免許証を所持し続ければ「ゴールド免許」へランクアップする仕組みです。

誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反である

2つ目は「誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反である」です。

免許更新が行われる予定の年に迎える誕生日から41日前を起算日とし、過去5年間が判定対象期間に該当します。

新規で免許を取得してからゴールド免許を得るには、「グリーン免許」「ブルー免許」を経なければなりません。少なくとも2度の免許更新を無事故・無違反で済ませるのが条件です。

ただし、免許取得から5年と40日間、無事故および無違反の条件を達成した状況で「普通自動二輪免許」などの免許を新規取得すると、その時点で免許証が差し替えられ、ゴールド免許を得られます。最短でゴールド免許を得るには約5年から6年かかると覚えておきましょう。

判定の基準となる“違反”は反則点数が付く「道路交通法違反」を指しており、“事故”は他人を死傷させる「人身事故」を指します。「免許不携帯」や「泥はね運転」などの点数が加算されない交通違反や物損事故はゴールド免許の判定基準に影響は与えません。

ただし、当て逃げや飲酒運転中の物損事故、建築物への損害を与えてしまうと、“違反”の判断基準に該当してしまい、ゴールド免許を得られなくなるため注意しましょう。

重大違反教唆幇助、道路外致死傷がない

3つ目は「重大違反教唆幇助、道路外致死傷がない」です。

他のドライバーが運転する車に同乗している際、事故につながる行動を手助けする「重大違反教唆幇助」、公道外での事故で人間に致死傷を与えた「道路外致死傷」もゴールド免許を取得できなくなるため注意しなければなりません。

ゴールド免許になるメリット・デメリット

©︎umaruchan4678/stock.adobe.com

この項目では、ゴールド免許を得るメリット・デメリットをそれぞれ解説してみました。

ゴールド免許になるメリット

ゴールド免許になるメリットで挙げられるのは以下の3点です。

  • 免許更新が優遇される
  • 警察署で免許更新が可能となる
  • 自動車保険に割引が適用される

免許更新が優遇される

1つ目は「免許更新が優遇される」です。

真っ先に注目したいのが有効期間。ゴールド免許は有効期間が5年間です。ブルー免許の有効期限が3年なので、更新手続きで運転免許センターへ行く頻度が下がります。

加えて、免許更新時に受ける講習内容にも違いがあり、ゴールド免許対象者は「優良運転者講習」が、30分程度で済みます。反面、ブルー免許対象者が受講する「一般運転者講習」および「違反運転者講習」は、所要時間が1時間から2時間程度となり、余分な時間がかかるでしょう。

さらに、免許更新の際の手数料も安く設定されています。免許更新の際に支払う手数料は都道府県ごとに異なりますが、神奈川県の場合、ブルー免許の手数料は3,300円~3,850円、ゴールド免許は3,000円です。

警察署で免許更新が可能となる

2つ目は「警察署で免許更新が可能となる」です。

ブルー免許該当者となると、最寄りの運転免許センターでのみ更新手続きに対応しています。

一方、ゴールド免許の該当者となれば、通知はがきに記載されている指定の警察署であれば運転免許証の更新手続きが可能です。

ただし、警察署での免許更新は平日のみしか対応していないため、運転免許センターと同様、平日に所用を済ませられるよう休暇申請をおこなったり、時間を空けておいたりするのが求められるでしょう。

自動車保険に割引が適用される

3つ目は「自動車保険に割引が適用される」です。

割引が適用されるのは、車両購入時に加入する強制保険ではなくドライバー個人にかかわってくる「任意保険」が該当します。

自動車の任意保険の保険料が決まる要素は、年間走行距離や車の使用目的、運転者の年齢など複数ありますが、運転免許証に示されている色も保険料を決定する要因です。

ゴールド免許所持者は、人身事故などを起こす可能性が低いと考えられるため、保険会社側の配慮で保険料が割引されます。ただし、割引額は保険会社や条件によって異なるためカタログ・パンフレットで確認するとよいでしょう。

ゴールド免許になるデメリット

メリットと異なり、ゴールド免許になるデメリットは存在しません。

ブルー免許でも車を運転する資格は得られますし、免許の有効期限が短くなったり自動車の任意保険が高くなったりするのを許容できれば、ゴールド免許になれなくても問題はないでしょう。

ただ、少しでも無駄な時間ロス、車の運転で負担する費用を減らしたいなら、ゴールド免許を目指すのがよさそうです。

ゴールド免許で違反するとどうなる?

交通違反を犯した女性
©Nomad_Soul/stock.adobe.com

違反点数がつく事故や違反を犯すと、原則として次回のゴールド免許での更新の権利が無くなります。

軽微な違反は点数ノーカウントに。3ヶ月リセット特例があるが…

2年以上無事故・無違反の方が、3点以下の違反をした場合でも、その後、3ヶ月以上無事故・無違反が続いたときには、違反時についた違反点数がリセットできるのが3ヶ月リセット特例です。

しかし、3ヶ月リセット特例が適用になったとしても、次回更新時にゴールド免許での更新はできません。

3ヶ月リセット特例は違反点数の累積点(持ち点数)が多くならないように配慮された制度で、犯した違反点数がつくような事故や違反が消えるものではありません。

加点なしの交通違反はゴールド免許に無関係

ただし、違反点数の加点がない以下の違反をした場合は、ゴールド免許を継続することができます。

  • 免許証不携帯
  • 警音器使用制限違反
  • 泥はね運転
  • 運行記録計不備
  • 公安委員会厳守事項違反

注意したいのが、これらの違反は「持ち点数に加点はされないが、反則金は発生する」ということ。普通自動車免許だと3,000円〜6,000円の反則金があるので注意しましょう。

ゴールド免許の更新期間

ゴールド免許の更新期間は、年齢ごとに異なります。

「70歳未満」「70歳」「71歳以上」の三段階で有効期限が異なるため注意しなければなりません。

ゴールド免許の更新期間 一覧
出典:e-gov法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105)

例えば、「誕生日が4月1日、70歳未満の人」が無事故無違反の状態でゴールド免許を更新するとしましょう。前述の条件では、次回の更新タイミングは「5年後の5月1日」です。5年間に加え、誕生日から1ヶ月の猶予期間があります。

ただし、誕生日から1ヶ月の猶予期間すら過ぎてしまうと、ゴールド免許どころか運転免許証の資格が失効してしまうため注意すべきでしょう。

ゴールド免許復活を早める裏ワザがある?

人によっては10年間ブルー免許になってしまう可能性があるのですが、この期間を短縮し、ゴールド免許復活を早める裏ワザについて、インターネットでは一部話題になっています。

違う種類の新たな免許を取得する

日付履歴免許
ブルー免許所持
平成22年9月21日基準日から5年前
平成22年9月30日軽微な違反をした日
平成22年11月1日誕生日
平成22年12月1日免許更新済ブルーで更新
平成27年9月21日↓の41日前(基準日)
平成27年11月1日誕生日
平成27年10月1日最後の違反から
5年経過
平成27年12月1日免許更新予定日ブルーのまま
平成32年12月1日免許更新予定日ゴールド取得

最後の違反から5年間無事故・無違反を貫けば、次の免許更新予定日までに新しい免許を取得すると、新免許はゴールド免許で交付されます。

上の表であれば、平成27年10月1日以降に普通自動二輪免許などの他の免許を取得すると、平成32年を待たなくてもゴールド免許が手に入るのです。

注意したいのが「限定解除」は対象外ということ。免許の表面を書き換える必要があります。

ただし、ゴールド免許になるために不要な免許を取得するというのは、費用を考えると現実的ではありません。あくまで他の免許が必要な人向けの裏ワザといえます。

免許を早期更新する

やむを得ない事情があり、免許の更新期間内に手続きができない場合は、免許の早期更新が認められています。

このとき、最後の違反から5年経過している人が免許の早期更新を行うと、条件を満たしているということで、ゴールド免許が交付されるのです。

紛失や住所変更などは対象外。仕組みは「違う種類の新たな免許取得」と同じで、早期更新のみが裏ワザとして使うことができます。

ただし、免許の早期更新は海外渡航(旅行・出張など)、ケガ、病気等で入院中、妊娠中などの事情がある人にのみ認められているもの。「やむを得ない理由の事実を証するに足りる書類」の用意が必須となりますので、注意しましょう。

ゴールド免許は軽微な違反でも即はく奪?再取得までの期間など解説

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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