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免許証の色は3色!色と待遇の違いや期間について解説!
運転免許証の色は3種類ある

運転免許証の色は、有効期限が書かれている帯で確認できます。有効期限が書かれている帯の色は、グリーン(緑)・ブルー(青)・ゴールドの3種類です。
3種類の色は、運転免許を継続している期間の交通違反や怪我のある事故の有無によって、5つの区分に分かれています。
■グリーン免許
- 有効期限:3年
- 免許証の区分:新規取得者
- 違反や事故の有無:-
- 免許を受けてから継続した期間:初めて
■ブルー免許①
- 有効期限:3年
- 免許証の区分:初回運転者
- 違反や事故の有無:違反運転者区分に該当しない
- 免許を受けてから継続した期間:5年未満
■ブルー免許②
- 有効期限:3年
- 免許証の区分:違反運転者
- 違反や事故の有無:違反が複数回またはケガのある事故
- 免許を受けてから継続した期間:-
■ブルー免許③
- 有効期限:5年
- 免許証の区分:一般運転者
- 違反や事故の有無:点数が3点以下の軽微な違反が1回のみ
- 免許を受けてから継続した期間:5年以上
■ゴールド免許
- 有効期限:5年
- 免許証の区分:優良運転者
- 違反や事故の有無:無違反・無事故
- 免許を受けてから継続した期間:5年以上
運転免許証の有効期間は、免許証の区分によって異なることが分かります。
免許更新時に受ける講習区分は色によって違う
運転免許証は、有効期間を過ぎる前に更新が必要です。免許証の更新時には講習を受ける必要があり、免許証の区分以外にも年齢によって更新時に受ける講習の区分が異なります。
更新時講習の区分は以下の通りです。
■初回更新者講習
- 免許証の区分(色):初回更新者(グリーン)
- 講習時間:2時間
- 講習手数料:1,350円
■違反運転者講習
- 免許証の区分(色):違反運転者(ブルー)
- 講習時間:2時間
- 講習手数料:1,350円
■一般運転者講習
- 免許証の区分(色):一般運転者(ブルー)
- 講習時間:1時間
- 講習手数料:800円
■優良運転者講習
- 免許証の区分(色):優運転者(ゴールド)
- 講習時間:30分
- 講習手数料:500円
■高齢者講習(普通運転免許の場合)
- 免許証の区分(色):免許証の区分に関係なく70歳~74歳
- 講習時間:2時間
- 講習手数料:6,450円
講習手数料の他に、区分関係なく一律の更新手数料2,500円が必要です。
講習の区分は、誕生日のおおむね40日前に発送される「運転免許証更新連絡書」のはがきにも書いてあるため、忘れずにチェックしましょう。
ゴールドを獲得するとお得な特典がある
さて、免許証の区分が優良運転者のゴールドになると、お得な特典があることをご存じでしょうか。
ゴールド免許になると、以下のようなお得な特典があります。
- 警察署で更新手続きができる
- 講習手数料が安く、講習時間が短くなる
- 自動車保険の保険料の割引が受けられる
- 無事故・無違反のドライバーが持てる「SDカード」によって割引を受けられる
警察署で更新手続きができる
優良運転者(ゴールド免許)は警察署で免許更新ができます。
ブルーの一般運転者や違反運転者、グリーンの初回更新者は警察署では更新できず、運転免許センターや運転免許試験場に行かなければなりません。
ただし、警察署は土日祝日は休みで、運転免許試験場では日曜も手続きができます。(東京や大阪の場合)
警察署で免許更新ができるメリットは、混み合う時間を避けられることといえるでしょう。
講習手数料が安く、講習時間が短くなる
前述した講習区分を見ると、優良運転者(ゴールド免許)の講習手数料は500円、講習時間は30分となっています。
グリーンやブルーの時と、手数料も講習時間も半分程度で済みます。
平日に時間を作る必要のある免許更新が短く済むのは、お得な特典といえるでしょう。
自動車保険の保険料の割引が受けられる
ゴールド免許を取得すると、自動車保険料の割引を受けられる「ゴールド免許割引」があります。
保険会社によって割引率が異なり、数%~最大20%の保険料が割り引かれることも。
車の用途や年齢によって変わるため、ゴールド免許を獲得したら保険の見直しをしておきましょう。
無事故・無違反のドライバーが持てる「SDカード」によって割引を受けられる
自動車安全運転免許センターが発行する「SDカード」(Safe Driverカードの略称)をご存じでしょうか?
無事故・無違反証明書又は運転記録証明書を「自動車安全運転センター」に申込むと、証明日以前に1年以上事故・違反等の記録がない場合に、証明書とSDカードが受け取れます。
このカードがあれば、金融機関やガソリンスタンド・飲食店やレジャー施設で優遇を受けられお得です。
最寄りの施設を検索することができるので、カードを携帯すれば外出先でも使用できます。
関連サイト:SDカード優遇店検索|自動車安全運転センター
最初はこの色!新規取得者の免許はグリーン

免許取得から最初の更新までの3年間は新規取得者扱いとなり、色は「グリーン」となります。初回更新を終えたときからブルーに変わります。
初回の免許更新時は、2時間の初回更新者講習を受講することが義務づけられています。また、初回更新までに中型免許や大型免許などの上位免許を取得した場合も、その時点でブルー免許に変わります。
グリーンの次はブルー免許に

免許の初回更新後は有効期限欄がブルーに変わり、一般運転者免許となります。免許証の有効期間は3年です。
初回更新以降は、免許の有効期限が切れる年の誕生日から41日前を起算日とした過去5年間の間に違反があった場合、次回更新時の免許証もブルーが適用されます。ただし、その期間内の違反が、3点以下の軽微な違反が1回以下であった場合には、有効期限は5年間に延長されます。
免許更新時の講習時間は、有効期限が5年になる一般運転者講習は1時間、それ以外は違反運転者講習を2時間受ける義務があります。
ゴールド免許は優良ドライバーの証!

免許更新時から過去5年間に無事故・無違反であった場合、運転免許証の有効期限が5年となり、有効期限表示欄が金色のゴールド免許が与えられます。
正確な無違反対象期間は「免許更新年の誕生日から41日前を起算日とした過去5年間」が対象期間です。なお、物損事故は加点対象とはなりませんので免許の色には影響がありません。
ゴールド免許は無事故無違反のドライバーだけに与えられる証明証です。免許更新時の講習は、講習時間が30分間の優良運転者講習を受講後に受け取ることができます。
ペーパードライバーや免許を失効した場合は?
現在の制度では、普段まったく車を運転しないペーパードライバーもゴールド免許として扱われます。また、免許証の紛失や汚損による再発行で免許証の色が変わることはありません。
しかし、ゴールド免許の更新をせずに失効した場合はブルーへと変更されます。ただし、やむをえない事情があった場合は、証明書類を提出することで6ヶ月以内であればゴールド免許として継続することができます。
うっかり運転免許更新し忘れたら?

うっかりして運転免許を更新し忘れてしまった場合は、失効手続きをしましょう。
本来、更新するのを忘れ運転免許の有効期限が切れてしまうと、新たに運転免許試験を受けなければなりません。
しかし、決められた期間内に限り、試験の一部免除を受けることができます。
うっかり運転免許を更新し忘れてしまった場合、運転免許証の有効期間が過ぎてから6ヵ月以内に限り、試験の一部免除が受けられます。
免除される試験は以下の2つです。
- 学科試験
- 技能試験
反対に免除されない試験は、視力等の適性試験で他にも、講習を受ける必要があります。
うっかりして運転免許を更新し忘れてしまった場合は、無事故・無違反の経歴は引き継ぐことができません。免許証の色がゴールドだった場合は、引継ぎされずブルーとなってしまうので、もったいないですよね。
うっかりしていた、というのは「仕事が忙しかった」「更新の案内のはがきを見ていなかった」などを指します。
また、やむを得ない理由によって、運転免許を更新するのを忘れてしまった場合でも、試験の一部免除を受けられます。海外旅行をしていたことや、病気だったことはうっかりしていたのではなく、「やむを得ない理由」です。
やむを得ない理由について、確認できるパスポートや診断書といった書類の提出をすれば、無事故・無違反の経歴が引き継げます。うっかりして運転免許を更新し忘れても、失効手続をすれば、運転免許は再取得できます。
- 無事故・無違反の経歴は引き継げないこと
- 平日に運転免許試験場に行かなければならないこと
- 免許更新よりも費用がかかることがある
しかし、以上のような注意点もあるため、免許更新は余裕を持って行うようにしましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...