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「もうヤダ!降ろして!」車内で口論がヒートアップ!怒った同乗者が車を降りると言い出したらどこで降ろす?
怒った同乗者が「ここで降ろして!」すぐに降ろすべき?
友達や家族、パートナーとのドライブは楽しいものですが、ときには意見があわず、口論や口喧嘩がはじまることもあります。
このあとに立ち寄るお店の希望の折り合いがつかなかったり、ラジオで流れている曲がアニメの主題歌かどうか言い合いになったり、理由はさまざまありますが、こうした光景は珍しいことではありません。
しかし、口論や口喧嘩がヒートアップした結果、運転席以外に座る人が「ここで降ろして!」と言い出すことがあります。「ここで降ろして」と言うほどですから、それを言った人は1秒でも早く車内の人から距離を置きたいのでしょう。
しかし、停車中であればドアを開ければ出ていけるものの、走行中にそのようなことをするのは大変危険です。ましてや、高速道路であれば重大な事故につながるおそれがあります。
ドライバーには安全運転に努める義務があるため、同乗者が「ここで降ろして」と希望した場合でも、それによって危険が生じるおそれがある場合は、ドライバーは安全を最優先にした選択をしなければなりません。
「ここで降ろして」と言った同乗者の対応はどのようにするのが適切なのでしょうか。
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降りた同乗者が車道上を歩くことになるような場所で降ろすのは危険
同乗者が「ここで降ろして」と希望した場合、たとえ言い合いによって憎しみがあったとしても、命の危険がないように十分配慮しなければなりません。
高速道路であればサービスエリアやパーキングエリアまで降りるのを我慢させ、一般道でも車道上ではなく安全に停車させることができる場所で降ろすようにしましょう。
実際に、車内で口論になり車から降りて国道を歩いていた女性が別の車にはねられて死亡するという痛ましい事故も起きています。
言い合いがヒートアップしていると、売り言葉に買い言葉でついカッとなり、そこが危険な場所であっても急ブレーキで停車させ降りることを促すかもしれませんが、言い合いの行方とドライバーの義務は切り離して考える必要があります。
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本当に降ろしていいか?よく考えよう
子どもや老人、障害のある人など扶助を必要とする人を降ろして立ち去ってしまうと、その保護責任について罪に問われるおそれがあります。そのような人から「ここで降ろして」と言われたとしても、保護責任を果たせないのであれば従ってはいけません。
それ以外の人であっても、その後民事訴訟を起こされその対応が必要になるおそれがあるため、「ここで降ろして」と言われてもそれが適切かどうかを見極めなければなりません。必要であれば、「今すぐは降ろせない」と伝え、安全に降ろせる場所まで待つよう言いましょう。
人の怒りはたいてい5分も経てばほとんど静まるため、降ろすことを伝えると同時にそこで言い合いを打ち切り、あえて5分以上先にある場所まで車を走らせてしまえば、「ここで降ろして」と言ったことを撤回することもあります。
しかし、いちばん良いのは、「ここで降ろして」などと言い出す前に早めに矛を収めてしまうことです。
車が走行中は運転者、同乗者ともにストレスが溜まりやすい環境にあるため、口論や口喧嘩になりそうなときは「運転のストレスでイライラしやすくなってるのかな」「ずっと座っている退屈でイライラしやすくなってるのかな」と、自身や相手の心理を理解し、尊重し合うようにしましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...