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軽自動車に軽油を入れたらどうなる?修理費用はいくらかかる?

車にガソリンを入れる男性の手
©denebola_h/stock.adobe.com

軽自動車に軽油を入れてはいけません。軽自動車の「軽」は燃料の「軽油」の意味ではありません。普通車に比べて「軽便な自動車」という意味です。

軽自動車に軽油を入れるとどうなるか?……結論から言えば「エンジンが停止、故障し修理が必要」となります。具体的には加速が鈍る、アイドリングに不調が現れる、振動や異音が出始めるなどのトラブルが発生。次第に黒い排気ガスが放出されるようになり、やがてエンジンがストップしてしまいます。

道路の真ん中で動かなくなってしまう可能性もあるため、特にセルフスタンドでの誤給油には十分に注意しなければなりません。

誤給油の修理費用はどのくらい?

エンジンをかけていない場合

ガソリン車に誤って軽油を入れた場合でも、エンジン始動前に燃料を入れ替えれば大きな問題は起こりません。軽油が触れている部分はガソリンタンクのみのため、軽油を抜いてタンク内を洗浄するだけで修理が済む場合がほとんど。修理費用は数万円ほどで、ガソリンスタンドに整備士が在籍している場合などは、その場で対処してもらえることもあります。

エンジンをかけてしまった場合

一度エンジンを始動させると、軽油が触れる部品が増えてしまいます。タンク洗浄後にレギュラーガソリンを入れ替えても正常に掛からない場合には、付随するエンジン系統(ポンプ・チューブなど)の洗浄や分解、部品交換を実施するオーバーホールが必要になるケースも。

センサーやプラグの交換、燃料系のライン洗浄、シリンダーヘッドのオーバーホールなどと作業費を合わせて20万円~30万円ほどかかることも珍しくありません。エンジンを始動していない場合と比べて高額の修理費用が発生する場合があるため、できるだけ早く誤給油に気付き、すばやく対処することが大切です。

軽自動車に軽油を入れてはいけないエンジンの仕組み

軽自動車の燃料であるガソリンは、沸点35~180℃、常温常圧で燃えやすいという性質があります。その特性を生かし、燃焼方法にはガソリンをエンジンへ送り込む際に空気を混合し(混合気)、点火プラグで発生した火花によって燃焼する「点火方式」が採用されています。

一方、ディーゼルエンジンで使用される軽油は、沸点は240~350℃と低温では点火しにくいですが、高温高圧の場合によく燃える性質があります。燃焼方法には、まずは空気のみをエンジンへ送り圧縮し、高温に達したときに軽油をシリンダー内へ霧状に噴射することで自己着火させる「自然着火方式」が採用されています。

このように、ガソリンと軽油では燃焼方法やエンジンの仕組みが異なります。一般的な軽自動車はガソリンで正常に作動するように設計されているため、入れ間違えると出力・燃費の低下やノッキングが起こるだけでなく、エンジンの停止や故障につながる可能性があるため注意が必要です。

誤給油が発生するプロセスは?

ガソリンと軽油の誤給油が起きてしまう背景には、昨今のセルフ式ガソリンスタンドの増加が原因のひとつとして考えられています。一般社団法人日本自動車連盟JAFによると、2018年12月に寄せられた「燃料入れ間違いによる救護要請件数」は1ヵ月で390件にも及びました。

その原因には、「うっかり間違えてしまった」「軽自動車は軽油と思った」といった理由が多く見られ、ドライバーの勘違いや思い込みによって誤給油が発生しているようです。燃料価格が安く設定されているなどのメリットがあるセルフ式ですが、給油をする際は車検証などで燃料の種類を確認しておくことが重要です。

一般的なセルフサービスの給油スタンドでは、燃料の種類のよってノズルが色分けされています。ガソリンのレギュラーは赤、ハイオクは黄色、軽油は緑色となっているため、うっかりミスしないように気を付けてください。

この記事の執筆者
MOBY編集部 第2グループ

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