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「今さら聞けない!」車のエンジンの正しいかけ方!オートマとマニュアルに分けて解説
目次
車の正しいエンジンのかけ方について
車の正しいエンジンのかけ方を意識したことがある方は少ないのではないでしょうか。エンジンのかけ方は自動車教習所で習いますが、最近はキーレスエントリー車も増えてきており、最初はエンジンのかけ方に戸惑うかもしれません。
マニュアル車とオートマ車でも、エンジンをかけるまでの手順には違いがあります。そこでオートマ車、マニュアル車の正しいエンジンのかけ方についてまとめました。
エンジンキーのポジションについて
エンジンのかけ方の前に、エンジンキーのポジションについて解説します。車種によっては若干異なることもありますが、標準的なエンジンキーのポジションは以下の4つです。
- LOCK(0)
- ACC(I)
- ON(II)
- START(III)
「LOCK(0)」は、OFFの状態でエンジンキーを抜き差しするポジションです。エンジンキーが挿さっていないこの状態でも、常時電源ラインのみ通電されていますので、車載時計やセキュリティーは動作しています。
「ACC(I)」は、アクセサリー電源ラインです。エンジンキーがこのポジションではエンジンはかかっていませんが、オーディオ、ナビなどに電源が入ります。「ON(II)」は、エンジンONの意味で、エンジンが掛かった後にエンジンキーが自動的に戻るポジションです。
「START(III)」は、セルモーターが回りエンジンを始動するポジションです。エンジンが始動し、手を離すとエンジンキーは「ON」のポジションに戻ります。
オートマ車のエンジンをかける手順
エンジンキーを挿し込む、基本的なオートマ車のエンジンのかけ方です。
- 右足でブレーキを踏みます。
- シフトレバーのポジションが「P」であることを確認します。
- エンジンキーを挿入します。(「LOCK」の位置)
- エンジンキーを「ACC」、そして「ON」まで回します。
- 「START」まで回すと、セルモーターが回りエンジンを始動します。
- エンジンが掛かったらキーから手を離します。
オートマ車のエンジンを切る手順
オートマ車のエンジンを切る手順です。
- パーキングブレーキを掛けます。
- シフトレバーを「P」ポジションに入れます。
- 右足でブレーキを踏んだまま、エンジンキーを「LOCK」まで回しエンジンを切ります。
- エンジンキーを抜きます。
キーレスエントリー車でエンジンをかける手順
オートマ車でも最新の車にはキーレスエントリーを装備していることがありますが、手順はオートマ車と同じです。エンジンキーを挿す必要はなく、所定の位置にキーを置くか運転者が身につけていれば、エンジンキーを回す代わりに「エンジンスタート」のボタンを押すだけです。
エンジンを切る手順もオートマ車と同じですが、エンジンキーを回す代わりに「エンジンストップボタン」を押すだけです。車種によっては、エンジンが切れると自動的にパーキングブレーキがかかる車もあります。
マニュアル車のエンジンをかける手順
マニュアル車のエンジンのかけ方は、基本的にオートマ車と一緒ですが、クラッチペダルの操作が加わる部分が異なります。
マニュアル車のエンジンをかける手順
マニュアル車のエンジンのかけ方は、以下の手順になります。
- ハンドブレーキ(サイドブレーキ)が掛かっていることを確認します。
- 左足でクラッチを床まで踏み込みます。
- シフトレバーのポジションを「ニュートラル」にします。
- エンジンキーを挿入します。(「LOCK」の位置)
- キーを「ACC」、そして「ON」まで回します。
- 「START」まで回すと、セルモーターが回りエンジンを始動します。
- エンジンが掛かったらキーから手を離します。
注意点は、2)にてクラッチを軽く踏んでいる場合「クラッチスタートシステム」が働いてしまい、エンジンキーを回してもエンジンがかからない場合があることです。
マニュアル車のエンジンを切る手順
エンジンを切る場合は、ハンドブレーキをかけ、シフトを「ニュートラル」に戻し、クラッチを踏みながらエンジンキーを「LOCK」まで戻します。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...