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自分で車を塗装する手順と必要な道具とは?注意点や失敗したときの対処法を紹介
自分で車の塗装するときの注意点
自分で車の塗装をする際はきちんとした知識や塗装までの確実なステップを踏む必要があります。
準備をせずに自分で塗装をした結果失敗し、最悪「業者に頼んだ方が早かったし安かった」なんてことにもなりかねません。
そのような悲劇が起きないようにするためにも、まずは自分で車の塗装をする際の注意点を3つ紹介します。
- 塗料の種類を理解しておく
- 十分なスペースを確保する
- マスキングは必須
1.塗料の種類を理解しておく
塗料にもさまざまな種類があります。たとえば、以下のような種類が挙げられます。
- ソリッド
- パール
- メタリック など
ソリッドはキラキラとした粒子が含まれていない、 原色だけの組合せでつくられているカラーのことです。
反対にキラキラとした粒子である石の雲母(マイカ)が含まれるものがパール、アルミ粉が含まれるものがソリッドです。
選ぶ塗料の種類によって費用や難易度が変わりますので、予算や技術で判断する必要があります。
2.十分なスペースを確保する
車を塗装する前に、十分なスペースと適切な環境を確保することが重要です。
塗装は精密な作業であり、ほこりや汚れが塗装面に付着することを避けなければなりません。自宅で行う場合は風や天候の影響を考慮し、近隣へ塗料が飛ばないように工夫したり車に適切なカバーをしたりすることも大切です。
屋内でも屋外でも呼吸マスクや手袋、防護用眼鏡などを着用して、有害な塗料や薬品から身を守るようにもしましょう。
3.マスキングは必須
車を塗装する際は、マスキングテープやビニールロールなどのマスキングが必須です。マスキングをしておくことで、他の部分へ塗装が移ってしまうのを防ぎます。
マスキングテープやビニールロールはホームセンターや小売店、カー用品店の他にも通販でも簡単に購入できます。
塗らない部分はマスキングをしておき、ライトやバンパーなど外せる部を外しておくと綺麗に仕上がるでしょう。
自分で車を塗装するときの手順
以下は、水性塗料「Dippin’ Paint 」を販売する友安製作所の全塗装動画です。
この動画を参考に、自分で車を塗装するときの手順を紹介していきます。
- 余分な油分を拭き取ってマスキングをする
- 下地づくり&ぼかし剤を吹きかける
- 試し吹きをする
- カラーペイントを行う
- クリアーペイントを施す
- 仕上げにぼかし剤を塗布する
忙しい方はぜひ動画を直接チェックしてみてください。
参考:車の全塗装OK・水性塗料 カーペイント「Dippin’ Paint 車塗料」マットなレトロカラー自転車リメイクにも友安製作所
1.余分な油分を拭き取ってマスキングをする
「車にステッカーを貼る方法」「車にステッカーを貼るときの注意点」でも解説したように、ステッカーを貼るときに行うことはまず洗車です。
よく乾かしたら「シリコンオフ」を使用し、余分な油分を拭き取りながら下地を磨きあげます。
必要なシールの上やウェザーストリップのゴム部分、塗装したくない部分にマスキングを行います。グリルやドアミラー、バックドアといった細かい部分も丁寧にマスキングしましょう。
ボンネットやドアなど、一部分の塗装の場合はここでビニールロールを車にかけておきます。
2.下地づくり&ぼかし剤を吹きかける
紙やすりを使って塗装がのりやすくなるように、表面に細かな傷をつけていきます。全塗装する場合は、ルーフも忘れずに作業します。
未塗装部分や樹脂部分、接触の多いドアノブなどは非鉄バインダーを塗るとよいでしょう。
下地づくりが終わったら、塗料を塗る前にはぼかし剤を吹きかけます。これにより、塗料独特のざらざら感を抑えられます。
3.試し吹きをする
塗り始める前にはビニールロールを巻いてある部分やマスキング部分に、試しにスプレーを吹いてみます。
これは塗料の出方や色をあらかじめ確認するためです。動画のようにロールタイプで塗装を行う場合は、重ね塗りをするためそのまま塗り始めてもよいでしょう。
しかし、塗料の種類によって異なるため、必ず注意事項を確認するようにしてください。
4.カラーペイントを行う
ぼかし剤が乾かないうちにカラーペイントを素早く行います。
スプレー缶タイプの場合のポイントは、スプレーを平行に移動させながら、距離も一定に保つことです。
数回に分けて塗り重ねることがきれいに塗れるコツなので、一度に厚塗りは厳禁です。
ローラータイプの塗料の場合のポイントは、塗り絵のように枠部分を刷毛で縁取り、内面はローラーで塗ること。ローラータイプの塗料も数回に分けて塗り重ねると綺麗に仕上がります。
5.クリアーペイントを施す
カラーペイントが完了したら、クリアーペイントを施します。
カラーペイント同様に重ね塗りをすることで光沢感が出るので、カラーペイントと同じ条件で何度か重ね塗りをします。
距離が近すぎたり、スピードが遅いと液ダレするので要注意です。また、最初から厚塗りしてしまうとカラー表面やボカシの際部が溶けて色ムラの原因となります。
6.仕上げにぼかし剤を塗布する
2でぼかし剤を下地として使用しましたが、仕上げにもぼかし剤を使用します。ぼかし剤を仕上げに使うことで、いわゆるスプレーダストといわれるざらざらを溶かしてくれるため、ツヤが出ます。
ぼかし剤は、スプレーダストを溶かしてなじませ、補修箇所と周辺の色の境目を目立たなくする優れものです。
全ての工程が終わったら、十分に塗装を乾かして完成です。乾燥時間は季節や天気、気温によって異なりますが、おおよそ3時間~です。様子を見ながら適度に乾燥してください。
自分で車を塗装するときに必要な道具
自分で車を塗装するときに必要な道具には以下のようなものがあります。
- タオル
- ウエス
- シリコンオフ
- マスキングテープ
- ビニールロール(不要なビニール袋でも対応可能)
- カラー剤
- クリア剤 など
カラー剤には、スプレー缶タイプやスプレーガンタイプなどがあります。
それぞれにメリットやデメリットがあり、自身のレベルに応じて選ぶのがよいでしょう。スプレー缶タイプは難易度が高く、ノズルからの塗料の出方もまちまちで非常にムラが出やすいです。
スプレーガンタイプは、塗装がしやすいですが道具を多く揃える必要があり、実際にスプレーガンを使用するとなると、出費がかさみます。
自分で車の塗装をして失敗したらどうする?
自分で車の塗装をして失敗した場合でも、修正が可能です。しかし、修正には時間や手間がかかり、初心者では難しい場合もあります。
また、修正することで塗装面が薄くなってしまうこともあります。そのため、自分で車の塗装をする前には、十分な下地処理や塗料の選択、塗装方法の知識をつけることなどが大切です。
万が一塗装に失敗してしまった場合は、失敗の程度や原因によって解決方法が異なります。
たとえば、塗装表面にブツブツができてしまった場合。塗装中表面にゴミやチリ、虫などが付着したままペイントを塗り重ねたのが原因です。
単色のソリッドカラーで塗装している場合は、塗装中無理に取ろうとせず必ず乾燥させてから下地処理用のやすりで研磨し、コンパウンドで仕上げます。
自分で車を塗装するのが不安なら業者に任せよう
少しでも自家塗装に不安のある方は、初めから板金修理のプロに依頼するのをおすすめします。
最近では車のDIYをSNSで発信しているひとも多く、全塗装をするのにカスタム業者とタイアップしている場合もあるため、情報が手に入りやすいです。
自分で車の塗装を行う場合は、情報収集したり技術を学んだりすることが大切となります。
しかし、一度塗装してしまうと板金修理や塗装修理ができない場合もあるため、難しいと感じたらプロに依頼することを検討してもよいでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...