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ハロウィンのコスプレで運転は許される?車の仮装はどこまでOK?

©Alexander Raths/stock.adobe.com

昨今、日本でもハロウィンに仮装を楽しむ人が増えてきました。カチューシャを付ける簡単なものから、コスプレレベルの本格的なものまで、スタイルは様々ですが、中にはハロウィン仕様にした車で1夜限りのツーリングやドライブを楽しみたいという人もいるでしょう。

車の仮装は、法律上どこまでOKなのでしょうか?

仮装して運転するのはOK?

©Andrey Kiselev/stock.adobe.com

安全に運転できる仮装であればOKだが……

仮装したドライバーが公道で運転するのは問題ないのでしょうか?

結論から言えば、安全に運転できるコスチュームであれば問題ありません。

例えば、カチューシャを付ける、派手なメイクをするなどは、運転に支障がないためOKでしょう。

しかし、視界の悪い被り物、裾の長いドレスや着物などは、道路交通法第70条に違反してしまう可能性があります。

同法では「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ばさないような速度と方法で運転しなければならない。」と規定されています。

つまり、ハンドルやブレーキ操作の妨げとなりうるコスチュームの場合、いざというときに操作を誤り、他人を巻き込む事故につながるおそれがある、ということです。

視界が悪いコスプレやペダルを踏みにくい靴はやめたほうがいい

特に気をつけたいのは、下駄やサンダル、草履などの脱げやすい履物です。運転中の履物に関しては、自分の住む都道府県の交通規則(公安委員会遵守事項)を確認してみましょう。

例えば東京都道路交通規則では「木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等(軽車両を除く。)を運転しないこと。」とあります。

さらに、コスプレ用のウイッグやサングラスなどで運転視界が悪くなり、標識や信号を見逃すと、スピード違反や一時不停止などの交通違反になってしまう可能性も。

もちろん、道路交通法の安全運転義務違反や、前述のような公安委員会遵守事項違反と見なされると、反則金や違反点数が課されてしまいます。

以上のことから、本格的なハロウィン仮装を行う際は、コスチュームを着ての運転は控えましょう。

ステッカーや塗装はOK

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車のボディにステッカーを貼ったり、フィルムなどでボディカラーを変えたりすることはもちろんOKです。

ただし、ステッカーやフィルムを貼る場所によっては注意が必要です。

例えばカーフィルムの場合、道路運送車両の保安基準第29条3項の告示では、フロントガラスと運転席の左右のウィンドウに貼るカーフィルムは透過率が70%以上のものと規定されています。

また、フロントガラスは、保安基準により、テレビのアンテナや車検標章など貼り付けてよいものが定められています。それ以外を貼るのは法律違反ですので、フロントガラスに仮装用ステッカーを貼り付けることは絶対にやめましょう。

パトカーの仮装車で公道を走るのはNG

©hira_hira_/stock.adobe.com

以前、SNSでパトカーの仮装車が街を走る様子が拡散され物議を醸したことがありました。

パトカーの大きな特徴は「白と黒のボディカラー」「●●警察などの文字」「ルーフの赤色回転灯」など。

一般車における”パトカー”っぽい”見た目はどこまでがセーフなのでしょうか?

「POLICE」の文字、赤色回転灯などの設置はNG

一般車に「●●警察などの文字を入れること」「赤色回転灯を設置すること」は禁止されています。

厳密は赤色灯の設置自体は問題ないようですが、公道を走る際はカバーなどで覆って正規のパトカーとの誤認を防ぐ必要があります。

ただし、一般車両に赤色の回転灯を設置することは禁止されています。もちろん回転灯を点灯させて公道を走るのもNGです。

こうした改造を車に施した場合は、道路運送車両法の届出義務違反となるようです。車をパトカー仕様に仮装することはやめましょう。

白黒のボディカラーはセーフ

トヨタ ヤリスクロス。白黒ツートンカラーがラインナップする

最近は純正ボディカラーで白黒ツートンカラーの車が増えてきています。これはセーフです。

純正に多い白黒配色は、ルーフが黒、ボディが白というパトカーとは逆のツートンカラー。この反対の配色、つまりパトカーと同じ塗り分けであっても、現在は特に問題にはなりません。

ちなみに、パトカーと見間違えやすい白黒や、消防車と見間違えやすい赤色は、一般車両のボディカラーとしての使用が禁止されていた時代もありました。

“かそう”違いに注意しよう

これは仮装車の代表例 クレーン車
©Kadmy/stock.adobe.com

車で友人たちと集まる予定ができて、「ハロウィンだから”かそう”してきてね!」と言われたときは注意が必要です。

コスチュームを着るなどの「仮装」と同じ読み方をもつ、「架装」という言葉があり、クレーン車やタンクローリー、冷凍冷蔵車など特殊な装置や部品を取り付けた(架装した)車両のことを「架装車」と呼びます。

そのため、「”かそう”してきてね!」と言われたら、それが仮装と架装、どちらの意味か確認しましょう。おそらく、ほとんどの場合で「仮装」を指していると思われます。

意味を確認しないまま愛車をクレーン車などに改造してしまったら、ハロウィンではなくサギョウィン。

元に戻すのも大変です。注意しましょう。

みんな大好き!世界のカッコいいパトカー

仮装車=フルラッピングカーといえば「痛車」!

ハロウィンはセクシーな仮装にご用心…

執筆者プロフィール
MOBY編集部 伊東 千夏
MOBY編集部 伊東 千夏
母の愛車・CR-Xの後部座席で幼少期を過ごす。現在はCR-Z(10年選手)を母と共有。インスタでは専らラリーカーとレースクイーンばかりを見ているため、男性向け広告しかレコメンドされない悲しみを味わっているネ...

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