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“あおりハンドル”するドライバーは「教習生より下手」?それでも恥とは思わない理由がある?

「え!?飛び出してきた!?」!不要な運転操作“あおりハンドル”とは?

不要であるにもかかわらずハンドルを一度反対側へ切り、車を曲がる方向とは逆に振ってから曲がることは「あおりハンドル」と呼ばれています。

このあおりハンドルによって、右左折しようとしていた車はウインカーとは逆の方向へ動こうとするため、周囲のドライバーにとっては危険な存在です。その横を直進で通り抜けようとしていた車からは急に車線をはみ出してくる危険な車のように見えるため、衝突してしまう恐怖心を抱かせてしまいます。

さらに、あおりハンドルを行うドライバーの多くは右左折時にスピードを出す傾向にあり、車だけでなく周囲の歩行者等にも恐怖の対象として映ります。しかし、あおりハンドルを行うドライバーの多くはその運転操作に問題があると認識しておらず、むしろ正当な理由があると思い込んでいる傾向があるようです。

「走り屋への憧れ」「不良行為をカッコいいと思う価値観」などからあおりハンドルを行い、それを「カッコいい」と思い込んでいるようですが、実際には多くのドライバーがそれを行うドライバーを「悪質だ」と考えています。

なお、大型のトレーラーなどが広い交差点から狭い道路に入るときなどに大回りして右左折を行うことは、車の動き方としては「あおりハンドル」と同じであるもののそれが不要な運転操作ではないほか、誘導員による交通整理や安全確保が行われていたり、周囲の車に危険が及ばないよう余裕を持って行わていたりといった配慮があるため、不適切な運転操作にあたるあおりハンドルとは区別されています。

取り締まり件数がもっとも多い違反は「一時停止違反」

普通車や軽自動車ではよほどの事情がない限り不要

©metamorworks/stock.adobe.com

普通運転免許の教習内容にあおりハンドルを使った運転操作は含まれておらず、狭路への進入時にもあおりハンドルは行わないため、他の車が通常の操作で右左折を完了している交差点において、あおりハンドルによって外側へ膨らんで右左折をしようとするドライバーは「教習生よりも右左折が下手」だと考えられます。

もちろん、全ての場所であおりハンドルが不要だと断言することはできませんが、車1台が通るのもやっとという狭さの道路でもない限り、軽自動車や普通自動車が右左折時にあおりハンドルをする必要はほとんどなく、ましてや幹線道路など道幅に余裕がある道路ではただいたずらに事故のリスクを上げるだけの迷惑行為となります。

運転技術の上手い下手にかかわらず、すべてのドライバーは安全運転に努める義務があるため、事故を起こすおそれがある運転操作を積極的に行おうとするはこれに反する行為です。周囲の人がその悪質さを指摘できる環境であればよいのですが、こうした運転操作を行うドライバーの多くはプライドが高く、自身の誤りを認めない傾向が強いため、あおりハンドルは以前より問題視されてはいるもののいまだに行うドライバーが絶えません。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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