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道交法・交通事故

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交通違反(道路交通法違反) 点数と罰金・反則金一覧まとめ!違反名の解説付き

「交通違反」は正式名称を「道路交通法違反」といい、全部でおよそ100種類ほどあります。中には『そんなのあったっけ?』というものもあるのではないでしょうか。本記事では、すべての交通違反を9つのグループに分け、分かりやすくまとめました。

1. 行政処分と刑事処分の両方が科せられる重い交通違反

交通違反キップを渡される男性(イメージ)
©motortion/stock.adobe.com

行政処分とは?

免許停止、免許取消、反則金を科すことが行政処分となります。 交通違反名ごとに行政処分の内容は予め決まっています。

刑事処分とは?

罰金、場合によっては懲役、禁錮などの刑罰が科されるのが刑事処分です。 罰金の金額や懲役の期間の最大は予め決められていますが、刑罰の量は裁判によって決定されます。一般的に、交通違反は軽微なものでも重いものでも「罰金」とひとくくりにして言われていますが、正しくは、反則金は行政処分、罰金は刑事処分となります。

免許取消・一発免停となる交通違反一覧表

下の表にある交通違反は、一発で免許取り消しや90日以上の免停となる重い行政処分に加え、高額な罰金と場合によっては懲役、禁錮などの刑罰が科せられるものです。 取り締まりの際は、免許証が没収され赤キップの交付となります。

  交通違反名   刑事処分 行政処分
点数  免許(※) 欠格(※) 
1 酒酔い運転  5年以下の懲役刑または
100万円以下の罰金
35 取消  3年 
2 麻薬等運転  5年以下の懲役刑または
100万円以下の罰金
35 取消  3年
3 酒気帯び運転 0.25mg/L以上 3年以下の懲役刑または
100万円以下の罰金
25 取消  2年 
0.25mg/L未満 3年以下の懲役刑または
50万円以下の罰金
13 免停90日
4 共同危険行為等禁止違反  2年以下の懲役刑または
50万円以下の罰金
25 取消 2年 
5 過労運転  1年以下の懲役刑または
30万円以下の罰金
25 取消 2年 
6 無免許運転  1年以下の懲役刑または
30万円以下の罰金
19 取消 1年 
7 仮免許運転違反  6ヶ月以下の懲役刑または
10万円以下の罰金
12 免停90日
8 大型自動車等無資格運転  6ヶ月以下の懲役刑または
10万円以下の罰金
12 免停90日
9 速度超過   50km/h以上 6ヶ月以下の懲役刑
(過失の場合は3ヶ月以下の禁錮)
または10万円以下の罰金 
12 免停90日 
一般道 30km/h以上
高速道路 40km/h以上
6 免停30日  
10 無車検運行等  6ヶ月以下の懲役刑または
30万円以下の罰金
6 免停60日 
11 無保険運行  1年以下の懲役刑または
50万円以下の罰金
6 免停60日 

※免停期間、免許取消、欠格期間は前歴なしの条件(欠格期間とは、免許取消の処分を受けてから再び免許が取れるまでの期間)

赤キップ・免許証没収、刑事処罰となるが行政処分は軽く一発免停にはならない交通違反の一覧表

下の一覧表にある違反は、違反点数が少なく一発免停にならないもの(前歴なしの場合)ですが、赤キップを切られて免許証がその場で没収される刑事処分対象の違反です。

交通違反名 刑事処分 行政処分
点数 免許 欠格期間
1 保管場所法違反 道路使用 3ヶ月以下の懲役または
20万円以下の罰金
3
長時間駐車 20万円以下の罰金 2
2 警察官現場指示違反 3ヶ月以下の懲役または
5万円以下の罰金
2
3 警察官通行禁止制限違反  3ヶ月以下の懲役または
5万円以下の罰金
2
4 高速自動車国道措置命令違反  50万円以下の罰金 2
5 番号標表示義務違反 3ヶ月以下の懲役または
5万円以下の罰金(※3)
2
6 混雑緩和措置命令違反 5万円以下の罰金 1

2. スピード違反

オービス
「自動速度取締機」が正式名称。通称「オービス」

俗に言うスピード違反は、道路交通法では「速度違反」という違反名称となります。スピード違反は制限速度を1kmでもオーバーすると取り締まりの対象となってしまいます。制限速度プラス9km/hまでは大丈夫と思っている方が多いようですので注意しましょう。

速度超過の違反点数

道路区分 速度超過 反則金
一般・高速 50km/h以上  12 
高速 40〜49km/h  6
一般 30〜49km/h 6
高速 25〜39km/h 3
一般 25〜29km/h 3
一般・高速 20〜24km/h 2
1〜19km/h 1

速度超過の反則金

道路区分 速度超過 反則金
高速高速 35〜40km/h 35,000 
30〜34km/h  25,000
高速道路
一般道
25〜29km/h 18,000
20〜24km/h 15,000
15〜19km/h 12,000
1〜14km/h 9,000

スピード違反は、数ある交通違反の中で最もポピュラーで犯しやすい違反の1つとなっています。

3. 駐車・一時停止・徐行・信号に関する交通違反

©Aldeca Productions/stock.adobe.com

駐車・一時停止・徐行・信号に関する交通違反一覧表と意味解説

交通違反名 点数 反則金
1 放置駐車違反 駐停車禁止場所等 3
駐車禁止場所等 2
2 保管場所法違反 道路使用 3 刑事処分
長時間駐車 2
3 信号無視 赤色等 2 9,000
点滅 2 7,000
4 駐停車違反 駐停車禁止場所等 2
駐車禁止場所等
5 踏切不停止等違反 2 9,000
6 歩行者用道路徐行違反 2 7,000
7 徐行場所違反 2 7,000
8 指定場所一時不停止等違反 2 7,000
9 安全地帯徐行違反 2 7,000
10 最低速度違反 1 6,000

※違反した場所によって異なります。(下記の反則金・放置違反金の一覧表を参照)
※1 放置違反金の対象となります。
※2 反則金の加算対象にはならない違反です。

1. 放置駐車違反

いわゆる「駐車違反」のことです。駐車が禁止されている場所で、車をすぐに動かせない状態で駐車した場合、駐車違反となります。駐車禁止の場所によって点数と反則金が異なります。

2. 保管場所法違反

保管場所違反とは、同一の場所に12時間以上(夜間は8時間以上)駐車する違反となります。駐車した場所が道路上か、それ以外であるかの違いによって違反点数と異なりますが、道交法違反だけでなく「自動車の保管場所の確保等に関する法律」という別の法律違反となり「3月以下の懲役又は20万円以下の罰金となります。

3. 信号無視

文字通りの交通違反で、赤色時での信号無視と点滅時の無視の場合で点数と反則金が異なります。

4. 駐停車違反

駐停車禁止の標識があるところ、交差点や道路の曲がり角から5メートル以内の場所では駐車することができません。

5. 踏切不停止等違反

踏切では一旦停止と左右確認、窓を開けて音を確認するなどの安全確認が義務付けられています。

6. 歩行者用道路徐行違反

歩行者用道路を通行する場合は徐行運転が義務付けられています。

7. 徐行場所違反

徐行の道路標識がある場所、曲がり角付近、上り坂の頂上付近、急な下り坂を通行する場合は徐行で走行しなければなりません。

8. 指定場所一時不停止等違反

以下のところで一時停止が義務付けられています。

  • 「止まれ」の標識があるところ
  • 緊急自動車の通行の妨げにならないよう交差点を避けて一時停止
  • 信号のない交差点
  • 横断歩道、歩道の横断
  • 路外からの道路への進入時

9. 安全地帯徐行違反

安全地帯に歩行者がいるときは徐行運転が義務付けられています。

10. 最低速度違反

標識や標示等で定められた最低速度以下、高速道路で50km/h以下での走行は禁止されています。

放置駐車違反の反則金・放置違反金の一覧表

細分 場所行為 場所・方法 反則金額・放置違反金
【A】 【B】
駐停車禁止場所等 時間制限駐車区間以外 駐停車禁止場所 18,000
※1
20,000
※1
駐車禁止場所等 駐車禁止場所
・方法違反等
15,000
※1
17,000
※1
駐停車禁止場所等 時間制限駐車区間 指定部分・方法に従わない 駐停車禁止場所
(指定部分以外)
18,000
※1
【C】
駐車禁止場所等 駐車禁止場所・
方法違反等
15,000
※1
【C】
駐停車禁止場所等 一般車両の高齢運転者等時間制限駐車区間での駐車【C】 指定部分 駐停車禁止場所 20,000
※1
駐車禁止場所等 駐車禁止場所・
方法違反等
17,000
※1
駐停車禁止場所等 指定部分以外 駐停車禁止場所 18,000
※1,2
駐車禁止場所等 駐車禁止場所
・方法違反等
15,000

駐停車違反の反則金・放置違反金の一覧表

細分 場所行為 場所・方法 反則金額・放置違反金
【A】 【B】
駐停車禁止場所等 時間制限駐車区間以外 駐停車禁止場所 12,000 14,000
駐車禁止場所等 駐車禁止場所
・方法違反等
10,000 12,000
駐車禁止場所等 時間制限駐車区間以外 署長許可車の時間超過 時間超過 10,000
※1
10,000
※1,2
駐車禁止場所等 時間超過 10,000 10,000
※2
駐車禁止場所等 指定部分・方法に従う 時間超過、
パーキング・チケットの
不発給・不掲示
10,000
※1
【C】
駐車禁止場所等 時間超過、
パーキング・チケットの
不発給・不掲示
10,000 【C】
駐停車禁止場所等 指定部分・方法に従わない 駐停車禁止場所
(指定部分以外)
18,000
※1
【C】
駐停車禁止場所等 駐停車禁止場所
(指定部分以外)
12,000 【C】
駐車禁止場所等 駐車禁止場所・
方法違反等
10,000 【C】
駐停車禁止場所等 一般車両の高齢運転者等時間制限駐車区間での駐車【C】 指定部分指定部分 駐停車禁止場所 14,000
駐車禁止場所等 駐車禁止場所・
方法違反等
12,000
駐停車禁止場所等 指定部分以外指定部分以外 駐停車禁止場所 12,000
※2
駐車禁止場所等 駐車禁止場所
・方法違反等
10,000
※2

4. 車の整備・性能・乗車・積載に関する交通違反

交通違反を取り締まる警察官(イメージ)
©Peterfactors/stock.adobe.com

道路交通法では、車の整備と車のスペックに適した乗車方法、荷物の積載方法を定めています。

車の整備・性能・乗車・積載に関する交通違反点数・反則金一覧表と意味解説

交通違反名交通違反名 点数 反則金
1 整備不良 制動装置等 2 9,000
尾灯等 1 7,000
2 積載物重量制限超過 普通自動車等10割以上 3 35,000
普通自動車等5割以上10割未満 2 30,000
普通自動車等5割未満 1 25,000
3 消音器不備 2 6,000
4 高速自動車国道等運転者遵守事項違反 2 9,000
5 積載物大きさ制限超過違反 1 7,000
6 積載方法制限超過違反 1 7,000
7 無灯火違反 1 6,000
8 乗車積載方法違反 1 6,000
9 定員外乗車違反 1 6,000
10 牽引違反 1 6,000

1. 整備不良

車検に通らないようなブレーキの整備不良は2点、9,000円の反則金、尾灯が切れていた場合では1点、7,000円の反則金となります。

尾灯が1灯だけなら注意で済むことが多いですが、両方切れていると青キップを切られることが多々あるようです。

2. 積載物重量制限超過

車の最大積載量を超えて積載したときの違反で、重量オーバーとなる割合で点数と反則金が異なってきます。 主に貨物車(4, 1ナンバー)での違反となります。 上記の表の点数、反則金は普通貨物車でのものですが、大型貨物の場合、事故の危険性が増すことから点数、反則金は重くなり、10割以上では赤キップ(刑事処分)となります。

3. 消音器不備

消音器(マフラー)の取り外しや切断、排気口以外に開口したマフラーを取り付けたりする違反となります。

通常、車検に通っているマフラーであれば、故障などない限りはこの違反で取り締まりを受けることはないでしょう。なお、マフラーから出る音の大きさには法律で規制があり、この法に違反すると罰金ないしは懲役となる刑事処分を受けることになります。

4. 高速自動車国道等運転者遵守事項違反

道交法では、車の運転の前に車両の点検をすることが義務付けられています。 これを怠って高速道路に進入した場合の違反となります。また、高速道路において警察官が危険防止の為に交通整理を行っているのを無視した場合もこの違反となります。

5. 積載物大きさ制限超過違反

道路交通法で定められた車両ごとの積載物の大きさの規制を超えた違反となります。4、1ナンバーの貨物車、主にトラックに適用となる違反です。

6. 積載方法制限超過違反

道路交通法で定められた積載方法を守らないときの違反です。例えば、荷台より長いものを積載する場合は車の長さの10分の1を超えないこと、貨物の幅は車幅を超えないことなどが規定されています。

7. 無灯火違反

夜間にヘッドライト、テールランプなどの道路交通法で定められた灯火を点けずに走行する違反です。

8. 乗車積載方法違反

乗用車では座席以外のところでの乗車、貨物車では荷室、荷台以外のところへ荷物を積むことが禁止されています。トランクに入っての走行や、ミニバンステーションワゴンなどの荷室での乗車は違反となります。

9. 定員外乗車違反

車検証に記載されている乗車定員数を超えて乗せると違反になります。

10. 牽引違反

牽引装置が付いていない車で牽引をすると違反となります。ただし、故障した車を緊急的に牽引する場合は違反ではありません。

5. 通行区分、通行規制に関する交通違反

交通違反を取り締まる警察官(イメージ)
©LIGHTFIELD STUDIOS/stock.adobe.com

道路交通法では、事故防止と円滑な交通のために車両の通行方法を定めています。

通行区分、通行規制に関する交通違反点数・反則金一覧表と意味解説

 交通違反名点数反則金
1通行区分違反29,000
2追越し違反29,000
3通行禁止違反27,000
4通行帯違反16,000
5路線バス等優先通行帯違反16,000
6軌道敷内違反14,000
7指定横断等禁止違反16,000
8指定通行区分違反16,000
9牽引自動車本線車道通行帯違反16,000

1. 通行区分違反

白線や黄線で通行が区分されている道路で車線を変更して走るなどの違反です。

2. 追越し違反

追越し方法は道路交通法で、右に進路変更し、追い越す車両の右側を通ることと定められており、また、車両通行帯がある道路では、1つ右隣りの車両通行帯(通常は第2通行帯)を通ることが定められています。

3. 通行禁止違反

一方通行の出口からの進入、右左折などを制限している場所への進入等の違反です。

4. 通行帯違反

2車線以上ある道路で、追い越し車線を走り続けるなどの違反です。追い越し時は、追い越しが終わり、追い越した車との車間距離が安全な間隔となったときに、走行車線に戻ることが定められています。高速道路で追い越し車線を走り続けると、この違反で取り締まりを受けてしまいます。

5. 路線バス等優先通行帯違反

路線バス等の優先通行帯を走行するとき、後ろから路線バス等が近づいてきたら速やかに車線変更することが定められています。渋滞などで優先通行帯から速やかに車線変更ができず、路線バス等の進行を妨げるのも違反となります。

6. 軌道敷内違反

路面電車の線路部分は走行が禁止されています。(軌道敷内通行可の標識、標示のあるところは除きます)

7. 指定横断等禁止違反

車で、道路の横断、Uターン、バックが禁止されている区間や場所でこれらの行為を行う違反です。交通違反名は「横断」となっていますが、転回、後退も含まれます。

8. 指定通行区分違反

直進や右左折などの方向別に車線が区分されている交差点で、これに従わず進行する違反です。

9. 牽引自動車本線車道通行帯違反

牽引装置のある車が高速道路を走る際は、一番左の車線を走行することが定められています。これに背いて追い越し車線などを走行すると違反になります。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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