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路肩とは?ただの側道じゃない!路側帯との違いは?駐車はしていい?
路肩とは?

道路構造令第2条(定義)の12項によれば、路肩の定義と役割は次のようになります。
- 車道、歩道、自転車道または自転車歩行者道に接するように設けられている帯状の道路の部分。
- 役割は道路の主要構造部を保護すること、そして道路の効用を保つ2つの役割を持つ。
また、同条の13項によれば、車両運転者の視線誘導及び車両側方の余裕を確保する役割を持った車道に接続して設けられた帯状の中央帯または路肩の部分を「側帯」と定義されており、路肩がこれらの役割を担っているとわかります。
路肩は何のためにある?
国土交通省による道路構造令の解説では、道路の主要構造物の保護、故障車等の待避スペース、側方余裕幅等、交通の安全性・円滑性を確保するためと説明されています。
道路の安全や、良い状態で保つため、非常時のために設置されているということですね。
路肩の種類と設置条件
路肩の種類
路肩は幅員を基準に全路肩、半路肩、狭路肩の3種類に分けられます。それぞれの幅員をまとめると次の通りです。
名称 | 幅員(メートル) | 備考 |
全路肩 | 2.5以上 | 高速道路に設置 |
半路肩 | 1.25~1.75 | 高速道路・一般道の両方に設置 |
狭路肩 | 0.50~0.75 | 一般道に設置 |
また、保護路肩と呼ばれるものもあり、ここにはガードレールや縁戚が置かれています。
路肩の幅員
路肩を設置する道路の種類によって、路肩の幅員(幅)が決められています。
ざっくりと分類すると、車道左側に設けられる路肩の幅は、普通道路の場合は0.5m~2.5m、小型道路の場合は0.5m~0.75mと定められています。実際の区分は、道路が平地部・山間部や都市部地方部のどちらにあるか、高速道路かどうか、計画交通量などによって行われます。
一例を挙げると、第1種(地方部の高速道路)・第1級(計画交通量30,000人)の道路では普通道路で2.5メートルまたは1.75メートル、小型道路だと1.25メートルです。
路肩のある道路の条件
道路構造令第8条(路肩)を読みますと、「車道に接続するように路肩を設けるが、中央帯またはは停車帯がある場合にはその限りではない」との旨が書かれており、すべての道路に路肩が設置されるわけではないということになります。
- 執筆者プロフィール
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...