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高速道路の渋滞を減らす「ファスナー合流」とは?NEXCOも推奨する走り方を解説
夏の長期休暇はドライブの機会が増えますが、高速道路の合流部における渋滞や、不必要なトラブルに巻き込まれないか不安に思う人は少なくないかもしれません。
目的地へ向かう途中で無用なストレスを抱えたり、事故の引き金になったりすることを防ぐためにも、正しい合流のルールを知っておくことが求められます。
では、交通の流れを乱さずにスムーズな合流をおこなうためには具体的にどのような走り方が推奨されているのでしょうか。
渋滞損失時間を約3割削減!?スムーズな合流を生むファスナー合流

高速道路では交通量が増えることで、合流地点を先頭とした渋滞が発生しやすくなります。
そんななか、高速道路の合流部における渋滞や、不必要なトラブルに巻き込まれないか不安に思う人は少なくないかもしれません。
特に大型連休などの混雑期には、交通量の急増に伴って合流地点でのブレーキの連鎖が発生しやすく、これが渋滞を引き起こす要因となっています。
こうした合流にまつわるストレスや危険を解消し、全体の流れを円滑に保つためにNEXCOなどでも推奨されているのが、加速車線の先端まで進み、本線を走る車と1台ずつ交互に合流する「ファスナー合流」と呼ばれる走り方です。
本来、手前の空いているスペースから慌てて合流しようとする車が多いと、本線側の車がその都度ブレーキを踏むことになり、後続車へとブレーキの連鎖が起きて渋滞が発生する原因になります。
そのため、途中で合流するよりも加速車線の先端という1カ所に合流ポイントを絞ることで、本線の速度低下を抑え、結果的に全体の渋滞を緩和する効果があるというわけです。
実際に、NEXCO中日本名古屋支社が2020年に実施した一宮JCTでのテスト結果でも、このしくみによる明確な効果が実証されました。
同JCTでは、かつて加速車線のいたるところから車両がバラバラに合流していたため激しい渋滞が発生していましたが、テストで先端付近までラバーポールを延伸し、物理的にファスナー合流を促す対策がおこなわれました。
その結果、交通量はほぼ横ばいであったにもかかわらず周辺の渋滞による損失時間を約3割も減少させることに成功したといいます。
さらに、渋滞区間の平均通過時間も約13分から約10分へと短縮されるなど、1台ずつ交互に合流する規則正しいルールが交通の流れを大きく改善することが証明されています。
手前で慌てて合流しないことがポイント……お互いの譲り合いが成功のカギ

ファスナー合流を実践する際のポイントは、合流側は手前で慌てず加速車線を十分に活用することと、本線側は先端付近で1台を確実に先行させるという、お互いの譲り合いの意識にあります。
合流側のドライバーは、先端まで行くと入れてもらえないかもしれないという心理や、手前で早く合流する方がマナーが良いという誤解から、つい手前のスペースで合流したくなるケースも多いと考えられます。
しかし、合流ポイントが分散すると本線側の流れを乱してしまうため、加速車線を最後までしっかり使い切ってから、ウインカーを出して本線の流れに合わせて安全に合流するという基本を守ることが大切です。
一方の本線を走るドライバーも、先端まで進んで進路変更しようとする車に対して、割り込みと受け取らず、ファスナーの歯が噛み合うように1台ずつスペースを空けて譲る心の余裕が求められます。
車間距離を適切に保ち、無理に車間を詰めないように意識するだけでも、合流時の急ブレーキを防いで全体の流れをスムーズに保ちやすくなります。
つまり、どちらか一方だけが気を付けるのではなく、合流側と本線側の双方が正しいルールを理解し、思いやりのある運転を心がけることがスムーズな合流を成功させるためのスムーズな合流につながります。
まとめ
高速道路の渋滞は単に予定の時間が奪われるだけでなく、ドライバーの疲労を蓄積させて思わぬ事故を誘発する要因にもなりかねません。
これから本格的な夏を迎える前にファスナー合流のしくみを正しく理解し、譲り合いの精神を持って実践することが大切です。
一人ひとりが周囲への思いやりを持ち、規則正しい合流を徹底することで、無駄な渋滞やトラブルを未然に防ぐことにつながります。
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