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車庫法違反に気をつけよう!知らずに違反している場合も?

車庫法とは

自動車の保管場所の確保等に関する法律

「自動車の保管場所の確保等に関する法律」という法律があります。車庫法の名称で周知されているものです(以下、車庫法とする)。その名称にあるように、自動車の保管場所に関することを定めています。車庫法の目的を説明する第1条は次の通り。

この法律は、自動車の保有者等に自動車の保管場所を確保し、道路を自動車の保管場所として使用しないよう義務づけるとともに、自動車の駐車に関する規制を強化することにより、道路使用の適正化、道路における危険の防止及び道路交通の円滑化を図ることを目的とする。

自動車の保管場所の確保等に関する法律より抜粋
©[Satoshi]/stock.adobe.com

一般道のいたるところに自動車が駐車されて無秩序と化せば、道路交通法に則った運転ができなくなり、道路の安全な使用が妨げられる可能性も高まります。そのような問題を防ぐ役割を車庫法が果たします。

交通反則通告制度=反則金が存在しない

交通反則通告制度では反則金を払うことで刑事責任を免れますが、車庫法には反則金が導入されていません。車庫法に違反した場合、意図的か否かや車庫法違反の前歴の有無によって、起訴される可能性も変化します。

つまり、反則金を支払えば前科がつかない多くの交通違反とは異なり、罰金刑が確定すれば前科がついてしまいます。

地域や車種によって規則が異なる

地域や車種によっては車庫証明の規則が異なるので注意が必要です。例えば普通車を購入する際には車庫証明必須ですが、軽自動車に限っては購入後に車庫(保管場所)の届出を出す規則になっています。届出義務の適用が除外されている地域もあるのです。

保管場所届出義務等が適用されている地域が気になる方はこちらをどうぞ。

©[soraneko]/stock.adobe.com

普通車・軽自動車のどちらも、申請・届出先はその場所を管轄する警察署です。そして想像するに容易いですが、どちらも手数料が発生します。

  申請費用 交付時 備考
普通車 2,200円 500円

申請後、交付には1週間ほどかかる

軽自動車 500円    

愛知県警察岐阜県警察のHPを参考に作成

車庫法に違反する代表的な行為と罰則

保管場所として道路を使用する

車庫法の第11条(保管場所としての道路の使用の禁止等)において、違反に該当する2つの行為、そしてそれらが適用されない場合が示されています。

 何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
 自動車が道路上の同一の場所に引き続き十二時間以上駐車することとなるような行為
 自動車が夜間(日没時から日出時までの時間をいう。)に道路上の同一の場所に引き続き八時間以上駐車することとなるような行為
 前二項の規定は、政令で定める特別の用務を遂行するため必要がある場合その他政令で定める場合については、適用しない。

自動車の保管場所の確保等に関する法律より抜粋

第17条にある通り、使用による保管場所法違反として検挙された場合、20万円以下の罰金または3ヶ月以下の懲役が科され、道路使用の保管場所法違反として違反点数3点が累積されます。

車庫飛ばし(虚偽の保管場所)

車庫証明取得の際に記入した保管場所以外を保管場所として使う行為は、車庫飛ばしと呼ばれています。

車庫飛ばしは車庫法違反に該当し、罰金の対象です。車庫飛ばしで検挙されると、20万円以下の罰金が科せられます。車庫法で規定された届出をしていない、あるいは虚偽の届出をした場合も違反に該当し、10万円以下の罰金です。これらは車庫法第17条で説明されています。

悪意を持って車庫飛ばしをしている人もいれば、引越しの際の手続き不足で車庫飛ばしになってしまうケースも。こちらの記事で詳しく説明しています。

車庫法違反の通報や取り締まりはできる?

道路で保管されている自動車を実際に取り締まるのは大変

先に紹介した車庫法の第11条では取り締まり対象となる条件が説明されていますが、同じ場所に駐車されていること・定められた時間を越えていることの両方を同時に証明することは非常に手間のかかる作業と予測されます。

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住民からの電話を受けた警察官が最初にこの車両を確認した時の時刻及びその時点で自動車の位置を確かめ、そして上限時間を超えてから再度確かめる、というような手順を踏んでいるのだとすると、非常に手間がかかります。日没と日中を跨ぐ可能性も考えると、検挙するのは難しそうです。

まずは道路交通法「停車・駐車の禁止」で取り締まる

現実に為されている警察の取り締まりを調べたところ、違法駐車されている自動車が車庫証明をとっているか否かを確かめ、同時に、道路交通法で検挙する手段が取られています。道路交通法の第44条や第45条根拠は、停車・駐車の禁止についてです。

それでも違法駐車が解決されなかった場合、捜査を経たうえで、車庫法違反で検挙することがあるようです。第17条によれば第11条の2項に違反するとして20万円以下の罰金が科され、長時間駐車による保管場所法違反として違反点数2点が累積されます。

迷惑駐車・違法駐車は警察に通報してみよう

自宅の前などに車が放置されているなど、車庫法に違反している車があって迷惑に感じている場合は、まず警察署に通報してみましょう。

ただし、前述の通り、車庫法で取り締まるためには本当に違反となる時間だけその場所に(法律で言うところの「同一の場所」に)駐車していたのかを証明しなければなりません。そのため、車庫法ではなく道路交通法で取り締まることができる場合には、そちらを適用して駐車違反にすることもあるようです。

駐車禁止の道路でなくても、無余地駐車や路側帯を塞ぐような駐車をしていた場合には、道路交通法の違反となります。

車庫証明通りに管理を。違法駐車はやめよう

車庫法違反のトラブルを防ぐには、車庫証明に則った自動車の管理を行うことが基本です。車庫法と道路交通法のどちらでも路上駐車は違反とされていますので、常日頃から然るべき場所に駐車するようにしましょう。

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執筆者プロフィール
中華鍋振る人
中華鍋振る人
自動車とバイクに関連する記事を書いています。モータースポーツは観戦よりも参戦派。道交法や違反に関する情報を、法律に詳しくない人にもわかりやすく解説しています。
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