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マフラーアースは本当に効果ある?取り付け方法・位置やおすすめ商品から自作まで
目次
マフラーアースとは|効果はある?
マフラーアースとは、マフラーとボディをアースケーブルで繋ぎ、排気抵抗となる静電気の帯電を抑えることで、排気効率の改善を図るチューニング手法です。
高回転の伸びがよくなる、燃費が向上するという効果が報告される一方、非常に体感しづらいことから、効果の真偽については賛否両論。その真偽を確かめるには、取りつけて試してみるのがもっとも確実です。
マフラーアースの仕組み
マフラーアースには、マフラーに帯電した静電気を除去する役割があります。
静電気とはプラスとマイナス電荷が同数存在する中性状態の物質が、摩擦されることで片方にプラス電荷、もう片方にマイナス電荷のみが帯電し、磁石や電池のような性質をもつ現象です。
排気ガスとの摩擦で静電気が発生
金属は本来帯電しにくい性質をもちますが、電気を流さないゴムブッシュで取りつけられるマフラーは電荷の移動がしにくく帯電しやすい状態。排気ガスの流れによって摩擦されたマフラーには、マイナスの電荷だけが帯電し、プラス電荷をもつ排気ガスが、磁石のように引き寄せられます。
その力は排気ガスをその場に止めようとする抵抗となり、排気効率が悪化してしまうのです。
マフラーアースは静電気を除去
マフラーとボディをケーブルで電気的に接続すると、電荷はマフラー・ボディ間を自由に移動することができるようになり、マフラーにマイナス電荷だけが帯電することがなくなります。
その結果、静電気による排気ガスのとどこおりが解消され、排気効率の改善を図るのがマフラーアースの仕組みです。
マフラーアースの取り付け方法・位置
マフラーアースの取り付け動画です。
マフラーは高温になるため、一般的な絶縁皮膜つきのアースコードを使うことはできませんので、高温部に使用可能な、メッキ処理の施された銅網線を使うのが一般的です。
取りつけ位置
取りつけ箇所は、マフラーの接続フランジボルトとボディの適当なボルトをつなぐように接続します。
安全を考慮して、ガソリンタンクの取りつけボルトやその周囲のボルト、サスペンションメンバーやサスペンションアームなどのサスペンションの取りつけにおける重要箇所は避けるようにしましょう。
また、走行中に揺れるマフラーを考慮した長さの遊びを設けつつ、路面に引っかけるなどのトラブルを避けるられる長さに留めなければなりません。
取りつけ後の確認もしっかりと
マフラー側に適当なボルトがない場合は、金属製のホースバンドを介して取つける方法もあります。
いずれにしても、マフラーとボディを電気的に接続しなければ効果はありませんので、取りつけ後はテスターを使って、ボディとマフラーが低抵抗で導通できているかを確認しましょう。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...