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眩しい思いをさせずにヘッドライトを使うには?オートライトのほうが便利?【くるまTips】

ヘッドライトの使い分けはどうする?

車種によって違いはありますが、一般的な乗用車であればウインカーレバーの先端を前後に回すと、ヘッドライトのオン・オフが切り替えられるようになっています。

また、外国車はウインカーレバーではなく、独立したライトスイッチが設けられていることがほとんどです。乗車前にライトの使い方はチェックしておきましょう。

夕暮れになってきたら、早めの点灯を

夕暮れになってきたら、早めのライト点灯を心がけてください。ライトを付けておくことで、周囲に自分の存在をアピールできます。車が接近していることを知らせることにつながるため、安全性が高いと言われています。

ちなみに、東京都交通安全協会では「トワイライト・オン運動」を実施しています。日没時よりも早めにライトを点灯させて視界の確保と周囲へのアピールが目的です。

なお10月は午後5時から、11~12月は午後4時からの運用を推奨しています。

近年はオートライトが標準化している

オートは、車の周囲の明るさに応じてライトが自動で点灯するライトポジションです。

夕方で薄暗くなってきたら、スモールランプが自動で点灯し、真っ暗になってきたり、トンネルに入ったりしたらロービームが自動で点灯します。明るくなったら自動で消灯されます。

メリットは、自動で点灯、消灯ができるため、ライトの付け忘れや消し忘れがないことです。一方、デメリットは、ライトが必要なくらい薄暗くなってきているのに点灯しないことがあるという点です。反対に、明るいのに消灯しないということもあります。

自動点灯の精度は、車の周囲の明るさを感知するセンサーに依存するということも覚えておきましょう。

対向車や自転車、歩行者などがいない夜間はハイビームに

実際に運転すると、ロービームを使用する頻度が多いとは思いますが、ライトポジションの基本はハイビームです。

特に、対向車や自転車、歩行者などがいない夜間は、ハイビームにしておきましょう。遠くまではっきりと見えるため、突然の飛び出しや急なカーブに差しかかっても慌てることなく対応できます。

また、横断歩道や見通しが悪い路地に差しかかったら、積極的にハイビームにしてください。前方をよく確認できるだけでなく、歩行者や自転車に車が来ていることを知らせる合図となります。

パッシングやフォグランプはいつ使う?

パッシングはやりすぎに注意

写真撮影時のフラッシュのように、ヘッドライトのハイビームを一回もしくは複数回点灯させる方法です。

対向車や歩行者などに合図を送る時に使用されることが多く、コミュニケーションツールとして利用されています。

事故やトラブルを未然に防げる一方で、やりすぎると迷惑行為となるため使い方には注意が必要です。

フォグランプは霧や雪がひどいときに使おう

フォグランプは地面を照らして視界を確保するために使います。

霧や雪の強いシーンでハイビームやロービームを使うと、車前方の霧や雪が光に反射して真っ白くなって見づらくなります。その代わりに活躍するのがフォグランプです。

SUVなど、ヘッドライトが地面よりもかなり高い位置になるような車種にはフォグランプが取り付けられている傾向にあります。

ただし、ヘッドライトを下向きに調整することで地面を照らして視界を確保できるため、セダンやコンパクトカーなどはフォグランプを採用していないこともあります。

積極的にロービームとハイビームを切り替えよう

©beeboys/stock.adobe.com

車のヘッドライトは周囲を照らすことが最大の目的であり役割です。ですが、ずっとロービームのままでは視界を確保できないこともあります。また、ハイビームのままでは周囲に迷惑がかかります。

運転中は積極的にロービームとハイビームを切り替えて運用してください。状況に応じて使い分けるのは面倒かもしれませんが、周囲に迷惑をかけずに安全性を両立させるためには必要な操作です。

さらに、夜間はもちろんのこと、昼間でもスモールランプやヘッドライトを点灯させることをおすすめします。少しでも自分の車の存在を周囲に気づいてもらうことで危険回避につながるためです。

近年は「つきっぱなし」が普通の車も増えている

中には、ライトをオフにできない、つまり、エンジンを始動するとライトが付いたままで消すことができない車種もあります。どんなに明るくてもライトは付けておいたほうが安全性が向上するということです。

また、バッテリーの消耗を抑えるために、夜間、交差点に停車するとライトを消すドライバーを見かけます。最近の車はバッテリー性能が向上しているため、ライトを消す必要はありません。むしろ、自分の存在を消してしまうことになるため、かえって危険な行為といえるでしょう。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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