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ハイオクとレギュラーの性質や燃費の違いは?ポイントはオクタン価?

気になるノッキングとは?

©Andrey Popov/stock.adobe.com

ノッキングセンサーというパーツ名が出て来ましたが、先ほどの「オクタン価」と「耐ノッキング性能」には大きな関係があります。
「オクタン価」「対ノッキング性能」とは、ノッキングの起こりにくさを数値化したものでもあるのです。

ノッキング=エンジンをノック

ノッキングとは、エンジンの内部を叩く(ノックする)ことを意味します。
一般的には、「エンジンからエンジンからカチカチ音がする現象」として認識されているものです。

本来であれば、ガソリンは空気とともにエンジン内に送り込まれ、綿密に計算されたベストのタイミングでスパークプラグの引き起こす火花に引火します。
そして、その勢いでピストンは回転するのです。

しかし、燃料が本来のタイミングではない時に自然発火してしまう場合があります。一度そうなってしまうとそのベストのタイミングがずれ、勝手に自然発火を繰り返してしまうようになります。

この自然発火の衝撃が金属に伝わり、カチカチと音のするノッキングが発生してしまうのです。

ノッキングの原因はオクタン価が低いこと

前述しましたが、オクタン価とはアンチノッキング性の高さです。つまり、ノッキングの起きにくさの指標でもあります。

オクタン価が低いほど燃えやすいため、自然発火が起こりやすくなるのです。
ハイオク車にレギュラーガソリンを給油すると、ノッキングが起きやすくなると言われる所以はここにあります。

プレイグニションのノッキング現象

圧縮熱に耐えられず早めに爆発してしまうプレイグニションのノッキング現象では、点火タイミングが早いのでエンジンの上下運動がおかしくなり最悪の場合、ピストンが壊れます。

プラグからも点火しますので火種が2つになり、爆発速度も2倍になります。
この爆発の際に音波が発生し、ピストン内の壁に衝突します。

この時「キンキン」や「カタカタ」と金属をハンマーで叩いたような音がします。

デトネーションのノッキング現象

スパークプラグの点火後に別の火種により点火される現象をデトネーションと言います。

ピストンが下に動いている時に余分に点火する爆発現象になります。
したがって、今度はデトネーションは、ハイオク仕様の高性能エンジンに起こりやすいです。

プレイグニションでもデトネーションでも、スパークプラグ以外の火種が発生しエンジンが異常に加熱してしまっている事も原因のひとつです。

レギュラーとハイオクの違いはオクタン価の違い!

©Mucahiddin/stock.adobe.com

ハイオクとレギュラーの性質や燃費の違いは?ポイントはオクタン価?はいかがでしたでしょうか?

クルマを走らせるために重要な燃料とピストンの関係は、燃料の種類によって大きく左右する事がわかりますね。

ましてやノッキングの音を聞きながら無理な運転をする事は、エンジンの心臓部にあたるピストンをいじめている事になってしまいますので、極力、ノッキングの起こらない運転を心がけましょう。

ハイオク限定車でなければ、レギュラーを給油しても大丈夫ということでしたが、メーカーの指定に従って損はありません。
極力、指定のものを入れるようにしたほうが良いかと思われます。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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