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免許証の本籍地はどうやって確認する?変更する方法やしないとどうなるかを解説
現在の運転免許証では本籍欄が削除されたため、本籍地の確認ができません。
しかしICカード運転免許には、本籍が記載されておらずとも記録はされており、スマホさえあればいつでも保存された情報が確認できます。
目次
免許証を見ただけでは本籍が確認できなくなった!
本籍とは、血縁や婚姻関係などの続柄を記載した戸籍を置いている場所であり、住まいとは異なる住所です。引っ越しなどの理由で転籍を繰り返すと、ついつい本籍の住所を忘れてしまうこともあります。
本籍地は、パスポート申請や婚姻届、遺産相続時に必要な戸籍謄本を取得に欠かせない情報であり、本籍地がわからなければ戸籍謄本を発行してもらえません。
しかし運転免許証で確認しようにも、現在の免許証には本籍欄がなくなってしまったため、容易に本籍地が確認できなくなっています。
本籍地の確認方法は?
かつての運転免許証には表面に本籍欄があり、本籍住所が記載されていました。しかし、2007年からICカードへと切り替わったことにより、現在の免許証には本籍欄が削除されています。
しかし記載はされておらずとも、免許証内部のICチップ内には各情報がしっかり保存されているため、所定の手順を踏めば本籍地の確認ができます。
運転免許証のICチップに記録された本籍を確認するには、スマートフォンアプリを使う方法と、警察署で調べる方法のふたつがあります。
スマホアプリで見る方法
運転免許証のICチップ内に保存された本籍情報は、NFC(近距離無線通信)機能を持ったスマートフォンと、専用アプリを使えばいつでも確認できます。
Androidスマホを使う場合は「IC運転免許証リーダー」、iPhoneの場合は「IDリーダー」という無料アプリをダウンロードしましょう。
それぞれのアプリを起動後に、免許更新・登録時に設定した4桁2つの暗証番号を入力し、スマートフォンをICカード免許証に近づけるだけで、本籍をはじめとする、各情報をスマートフォンの画面に表示することができます。
免許センターや警察署で照会する方法
専用情報端末を使うことでも、本籍地を含むICチップに書き込まれた情報の参照が可能です。
免許証を持って警察署や免許センターなどに足を運び、設置されている確認端末に免許証の暗証番号を入力すれば本籍地などの情報照会および印刷ができるようになります。
ただし、確認端末が設置されていない警察署がある点には注意が必要です。また、利用可能な時間帯は場所によって異なるため、事前に各都道府県警のホームページなどで確認をしておきましょう。
免許証の暗証番号を忘れてしまったらどうする?
ICチップ内の情報を参照するには、いずれの方法でも暗証番号を入力する必要があります。暗証番号は3回間違えると不正アクセス防止のためのセキュリティロックがかかり、情報が読み出せなくなります。
セキュリティロックがかかってしまった場合は、免許センターや警察署などに免許証をもって赴き、ロックを解除してもらう必要があります。
暗証番号を忘れてしまった場合でも、免許センターや警察署などで暗証番号の照会できます。ただし、個人情報保護の観点から電話での照会には応じてくれません。また、暗証番号の変更は、次回の免許更新時までできない点には注意が必要です。
コンビニ交付でも免許のICチップが活用できる
全国のコンビニエンスストアに設置されているキオスク端末マルチコピー機では、戸籍謄本(戸籍証明書)のほか、住民票や印鑑証明などが取得できます。端末ではICカード免許証に保存された情報を、本籍住所の入力に使用できます。
使い方は、本籍住所入力時に「免許証から読み取り」を選択し、端末のICカード読み取り部に免許証をかざして暗証番号を入力するだけです。運転免許を活用することで、コンビニでの面倒な住所入力が簡単に済ませられるようになります。
本籍地の変更方法
運転免許証の本籍地変更は、地域を管轄する警察署や運転免許センターで、必要事項を記入した「運転免許証記載事項変更届」と、本籍が記載された住民票を提出するだけで行えます。
書類は窓口に備え付けられており、変更にかかる手数料は無料です。施設の混雑状況によるものの、手続き自体は10分程度で終わります。本籍地変更の方法は、住所変更と同じ手続きであるため、住所変更に訪れた際は本籍地も一緒に確認しておきましょう。
ただし、警察署での記載事項変更受付けは平日のみです。地域によっては日曜日でも記載変更手続きを受付けている運転免許試験場や運転免許更新センターもあります。
本籍地の変更をしないとどうなる?
引っ越しなどを繰り返して本籍が不明瞭であった場合、変更するのを忘れて古い本籍になったままの場合もあります。
住所変更をしなかった場合は、運転免許の更新通知が受け取れないなどのトラブルが起こりますが、本籍地の場合は変更せずともとくに問題は起きません。
ただし、免許記載事項の変更があった場合は速やかに届け出ることと道路交通法第94条第1項で義務づけられており、これを怠った場合は2万円以下の罰金が科せられます。
とはいえ、具体的な期限は定められていないため、実際に処罰を受けるケースは極めて稀といえるでしょう。引っ越しなどを繰り返した経歴がある場合は、一度スマートフォンアプリを利用して本籍地の確認をしておくと安心です。
名字・名前が変わったら、免許証の名前変更をしておこう!
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- 執筆者プロフィール
- 伊藤友春
- 1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...