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クリーンディーゼル車を大事に乗るために!普段から注意したい注意点とメンテナンス方法とは?
目次
添加剤を入れてあげることで今後のトラブルを防ぐことができる
クリーンディーゼル車を長く安全に乗りたい方は、車を定期的にメンテナンスする必要があります。
メンテナンス方法はいろいろありますが、一番大切なのは定期的にエンジンオイルやその他の消耗品を交換してあげるということです。
また、それ以上のメンテナンスをしたいのであれば、「燃料添加剤」や「エンジンオイル添加剤」などを入れてあげるのも一つの方法ではないでしょうか。
エンジン内に汚れがたまり固着した場合、その汚れを簡単に落とすことはできません。
確認すらも難しいエンジン内ですが、日本の技術は高いためエンジンがとても汚れていたとしても問題なく走行することができます。
しかし、時間が経てば故障などのトラブルは必ず発生してしまうため、日ごろのメンテナンスがとても重要なのです。
添加剤を入れることによって、オイルなどの性能を向上させたり、エンジン内の汚れを落としたりと、長く使用していく中で汚れづらい環境を整えてくれます。
ここで勘違いしないでほしい点は、添加剤を入れたからエンジンオイルなど消耗品を交換しなくても良いわけではないということです。
添加剤はあくまでも補助的なものなので、例えばエンジンオイルがすでに劣化してしまった場合に入れても、オイルの性能を元の状態に戻せるわけではありません。
あくまでも消耗品を定期的に交換するという前提のもと、添加剤を使用するようにしましょう。
クリーンディーゼル車に関してのよくある質問
煙のようなマークが出ています大丈夫でしょうか?
煙のようなマークは、「DPF警告灯」と呼ばれるチェックランプです。
このチェックランプはDPFの装置にススがたまりすぎて、自動で焼ききれない場合などに点灯します。
DPFとはクリーンディーゼル車特融の「PM」というススを吸着させ、大気に放出しないようにしている装置です。
使っていくなかでDPFにススがたまりすぎた場合、エンジンの熱を利用しススを焼ききります。
そうして再度DPF内をクリーンにし、排気ガス内のPMを回収しているのです。
DPF内のススを燃焼させることを「DPF再生」と呼び、乗用車では自動で行います。
しかしDPF再生を行う際は、エンジンが十分に暖まっている状態でなければ行えません。
つまり近くのスーパーに買い物に行くためだけに乗っているなど、エンジンが暖まらなければいつまでもDPF再生は行われないのです。
しかも、排気ガスに含まれるPMはエンジンが低温の場合や、低負荷での走行中に多く発生することから、DPF内のススが たまりやすい状況でもあります。
いつまでも自動でDPF再生が行われない場合、煙マークのようなチェックランプが点灯し走行時の速度を制限するようになっているのです。
こうなってしまうとDPF内のPMを自動で燃焼してくれないので、整備工場へ持ち込み強制的に燃焼させる必要があります。
クリーンディーゼル車のエンジンは、ガソリン車に比べると頑丈にできています。
頑丈というと抽象的で分かりづらいかと思うので、具体的にお話しすると、シリンダーヘッドやシリンダーブロックの壁がガソリン車に比べ分厚くできています。
また、ピストンなどエンジン内のすべてのパーツの強度が高く設定されているのです。
理由としては、ガソリン車よりもクリーンディーゼル車の方が、圧縮圧力が高く爆発のパワーも大きいことが挙げられます。
現在の車は軽量化が進み、昔はシリンダーブロックは鉄でできてきましたが、最近では軽量なアルミ製のエンジンが増えています。
軽量化できることはすばらしいのですが、それに伴い強度が下がってしまうというデメリットも発生してしまうのです。
もちろん安全面を考慮した軽量化となります。
つまりそれぞれの車に合ったエンジン強度が保たれているということです。
そのため、ガソリン車よりもクリーンディーゼル車の方が重量は重くなってしまうという背景もあります。
5万キロ走っているクリーンディーゼル車で交換した方が良いパーツってあるの?
5万キロといっても、使用年数によって交換した方が良いパーツもあるため一概にはお伝えできませんが、1年間で1万キロの走行が平均的なので、新車から5年が経過した車だと仮定しましょう。
まず、定期的に交換しないといけないエンジンオイルは時期がきた時点で必ず交換しておくことが大切です。
その他には日常的に交換することのない消耗品、
- ATフルード
- 冷却水
- ブレーキフルード
- バッテリー
- タイヤ
- ブレーキパッド
- ブレーキホース
- パワーステアリングオイル
- 各灯火類
- パンク修理材
これらの消耗品は日常的に交換するパーツではないので、2度目の車検時に交換しておくと今後、安心して車に乗ることができるのではないでしょうか。
もちろん5万キロまでに使用期限が過ぎていたり、電気がつかなかったりすれば交換しておくべきパーツでもあります。
5万キロというのはあくまで目安であり、劣化が見られた場合交換しておくと安心ですよということです。
個別で説明すると、バッテリーやタイヤなどは期間や走行距離ではなく、劣化状態をみて交換しておくことをオススメします。
冷却水に関しても種類がいくつかあり、通常のクーラントの交換頻度が2~3年だといわれていますが、10万キロ以上交換不要な「スーパーロングライフクーラント」という製品もあるため、愛車にはどの冷却水が使用されているのか一度確認してみてはどうでしょうか。
ブレーキフルードは車検ごとに交換する方は多いと思いますので、5年目の車検でも交換しておきましょう。
ATフルードやパワーステアリングオイルなどは劣化状態が把握しづらいため、5万キロというタイミングで交換しておくと安心です。
5万キロで必ず交換しなければならないパーツはありません。
しかし交換時期がきていなくても今後、交換するタイミングがなかなか見つかりそうにないのであれば、早めに交換しておいた方がいいでしょう。
なぜクリーンディーゼル車の方がガソリン車よりオイル交換代が高いの?
ガソリン車に比べ、クリーンディーゼル車の方がオイル交換代が高くなります。
理由は、クリーンディーゼル車の方がエンジンオイルの量が多いためです。
エンジンオイルの量を三菱のD5で比較してみると、以下の通りです。
- ガソリン車:約4.6L
- ディーゼル車:約5.9L
クリーンディーゼル車の方が、ガソリン車に比べエンジンオイルの使用量が多いということが分かります。
量が多いということは必然的に金額も多くなるということです。
D5では約1.3Lの違いですが、車種によってはもっと幅のある車も存在します。
またクリーンディーゼル車は、維持費がガソリン車よりも高くなる傾向にあります。
最近では、SCR尿素システムが乗用車で採用されており、このシステムを使用するためには「アドブルー」という尿素を定期的に補充しなければなりません。
このようにクリーンディーゼル車はメリットもたくさんありますが、維持費が高めであるというデメリットも存在するため、購入の際は十分に検討することが大切だといえるでしょう。
10年間で30万キロ走ることは可能?
私は仕事柄遠出をする機会が多く、仕事中でも車移動が頻繁にあります。
年間3万キロほど走るのですが、クリーンディーゼル車を所有している筆者としては10年間は愛車に頑張ってほしいです。
では、クリーンディーゼル車は30万キロも走る耐久力はあるのでしょうか。
結論をいうと、メンテナンスさえしっかりと行っていれば、30万キロを走行することは可能です。
ただし、これにはしっかりとしたメンテナンスが必要ですし、エンジンは30万キロの耐久性があっても、その他のパーツを使い続けるのは難しいであろうと思います。
故障したもしくは劣化したパーツを交換しながらであれば、30万キロの走行をすることができます。
しかし、何も交換せず30万キロを走りたいというのであれば無理でしょう。
実際にそのような事例を聞いたことがありませんし、なかには30万キロ以上走っている方もいますが、エンジンやその他のパーツを乗せ換えていたりします。
近年の車の技術はとても高いことから、耐久性能は上がっていると考えて間違いありませんが、その耐久力を維持できるかどうかは日ごろのメンテナンス次第という部分が大きいのです。
メンテナンスをしていなければ、10万キロ以下で壊れることもありますし、メンテナンスをしっかりと行い劣化したパーツを定期的に交換していれば、30万キロの耐久力は持ち合わせているといえるでしょう。
まとめ
クリーンディーゼル車を長く安全に乗りたければ、日ごろのメンテナンスが必要不可欠です。
メンテナンスはいろいろな方法がありますが、一番大切なのはエンジンオイルの交換、定期的に高負荷の走行を心がける、この2点ではないでしょうか。
もちろん空気圧チェックや減っているバッテリー液の補充など一般的なメンテナンスも必要ですが、クリーンディーゼル車の重点的なメンテナンスというと上記の2点となります。
それに加え添加剤を注入してあげることで、エンジンオイルの性能をアップさせたり燃焼室のゴミを取り除いたり手助けをしてくれるためオススメです。
クリーンディーゼル車は維持費が大変な車であるといえます。
しかし良い部分もたくさんあるので、現在クリーンディーゼル車に乗られている方はメンテナンスをきちんと行い、長く付き合っていきましょう。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...