更新
車高を上げるリフトアップとは?ハイリフト車のメリット・デメリットを解説
リフトアップとは?
リフトアップとは、車を改造して車高を上げることを指します。別名ハイリフト。
リフトアップは1970年代にアメリカで生まれ、世界中に広まりました。当初はオフロード走行を目的として車両をリフトアップしていましたが、1980年代にはドレスアップ目的に変化していきました。
主なリフトアップ対象車種
基本的に、ラダーフレームの車種が対象です。ラダーフレームとは、フレーム自体が比較的丈夫で、ハシゴ状のフレームを基本としている構造のことをいいます。
トヨタ
日産
- サファリ
スズキ
その他ハマーなどあります。最近ではラダーフレーム以外の構造車種でもリフトアップできる車種があります。
リフトアップする方法
オフロード走行を目的にした場合は、前後バンパーを取り外し、タイヤを含めたホイールのインチをアップする方法が主流です。
そうすると、オフロード走行時の斜面へのアプローチアングル性能の高めることで、強い走破性能を車に備えつけることができました。
ドレスアップを目的にした場合は、ラダーフレームとキャビンの間のマウントを交換し、車高をあげる方法が主流です。足回りは改造しないため、走行性能が上がることはありません。車体の威圧感や迫力を高める意図があります。
リフトアップは違法改造車?
スプリングの変更によるリフトアップは、かつて陸運支局等へ届出をし認可されることが必要でした。無認可で公道を走行することは違法行為に当たりました。
しかし、1995年に規制緩和されたため、スプリングの変更は合法になりました。ただし、数点決まりごとがあります。
- スプリングが遊んでいない
- 最低地上高を9cm以上確保すること
等を守れていない場合、届出が必要になります。
また、車の高さが車検証の記載と整合しない場合、違法改造車になってしまいます。違法改造車は、警察の検挙の対象になります。
また、車検が通らない・ディーラーで対応出来なくなってしまうなど、マイナスなことばかりです。違法改造車にならないように、きちんと構造変更の手続きをしましょう。
リフトアップのメリットとデメリット
リフトアップのメリット
リフトアップの最大のメリットは、ドレスアップ効果もありながら、走行性能が上がることです。
急な斜面・補装されていないガタガタ道・障害物や轍の多い悪路での走破性が格段に上がります。また、乗車時の視線が上がることによって、見通しが良くなり、迫力が増します。
積雪地域では、融雪剤による車体へのダメージを受けにくくなります。
リフトアップのデメリット
リフトアップの最大のデメリットは、車高があることによって高架下やトンネルを通れないことです。最悪な場合、重大な事故につながる恐れがあります。
また、乗車時の視線が上がることで足元が見えなくなってしまいます。さらに風の影響が受けやすくなり、車体のバランスが崩れ安定性が低下します。
リフトアップをすると、普通車を運転する時以上に慎重な運転が求められることになるのです。
合法なリフトアップで楽しいカーライフを
リフトアップの意味やメリット・デメリットなどをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
オフロード走行が好きな方にとっては、リフトアップはとても魅力的ですよね。ドレスアップ効果もあるため、一石二鳥と言っても過言ではありません。
しかし条件によっては違法改造車になってしまうので、事前にじっくり検討する必要があるかもしれません。
リフトアップをして安全運転で楽しいカーライフを送ってくださいね!
大人気ジムニーのリフトアップまとめ
シャコタンってメリットあるの?
まさに“怪物”!モンスタートラックがスゴイ!
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...