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O2(空燃比)センサーとは?故障したときの症状や放置するとどうなるかを解説
目次
O2センサーが壊れたままにしておく場合のリスク
O2センサーが壊れた状態で乗り続けると、センサー故障が原因で他のトラブルを発生させてしまう可能性が高いです。
そもそも、O2センサーが故障するとエンジンチェックランプが点灯するため、放置しておくことはできません。チェックランプが点灯したままだと車検には通らないからです。
また、O2センサーは酸素量を見ています。そのため、O2センサーが故障するということは酸素量が分からないということです。
車は排気ガス中の酸素量も見ながら、きちんと燃焼が行われているかどうかを判断しています。そのため、O2センサーが壊れた状態で放置しておくと、燃費の悪化やマフラーの詰まりの原因となってしまうのです。
また、O2センサーが機能しないことで燃料の噴射量を変えてしまい、走行に問題が発生することもあり得ます。
O2センサーが壊れている状態で放置するのは、エンジンにかなりの悪影響を与えてしまいます。もしその他の不具合が出た場合、O2センサーが原因なのかそれともその他の部分が原因なのかという原因追求も難しくなってしまうのです。
結果的に、O2センサーの故障を放置すればするだけ修理費用は高額になっていきます。
O2センサーは清掃できる?
O2センサーは簡易的に清掃することはできます。O2センサーにススがついてしまうことで、センサーが反応しない場合などは簡易的に清掃を行います。
清掃方法はウエスで拭くだけでも構いませんし、パーツクリーナーで拭き上げたりするだけでも大丈夫です。汚れがひどい場合は、エンジンコンディショナーを使い汚れを落とす方法もあります。
もし洗浄剤を使うのであれば、キレイに拭き上げるようにしましょう。ただ、O2センサーの反応が悪くなるほどススが付着していた場合、O2センサーの清掃は応急処置にすぎません。
なぜススが増えたのかという原因を突き止めないと、不具合は直らないのできちんと故障診断を行いましょう。
O2センサーの点検や交換の方法は?
O2センサーが故障してしまった、安全に作動しているか心配という場合は、自分で点検するか、業者に頼んで点検してもらいましょう。点検にはスキャンツールなどの専門器具が必要です。
今後定期的に点検したりするならば購入してもいいかもしれませんが、あまり点検しないだろう、というならば、業者に修理を依頼した方が楽です。
スキャン結果に異常があり、自分ではどうすることもできなかったら、結局最後は業者に頼むことになりますので、そのプロセスを省くと言う意味でも、最初から業者に頼むのがおすすめです。
ススの汚れなどを洗浄するくらいなら、自分でメンテナンスをしてみるのもいいでしょう。
O2センサーの交換費用は?
O2センサーの交換費用は、1万円から5万円程度です。車種によって値段は大きく変わりますし、O2センサー本体の値段も安ければ数千円ですが、高いものなら数万円します。
そのため、具体的な金額が知りたいのであれば、お願いする整備工場で見積もりを出してもらいましょう。O2センサーの交換自体は、そこまで難しい作業ではないので、工賃を安めに設定している整備工場も多いです。
O2センサーと電圧の関係性
O2センサーの正常な電圧は約0.1Vから0.8Vほどです。自分で点検した際に、この数値以内の電圧でなかった場合は、何らかの異常が出ていると考えていいでしょう。
ちょっとした不調に早く気づくことは故障を未然に防ぐことができ、愛車をいたわることに繋がります。
とはいえ、エンジンを切って冷やすと正常に戻ることもあるので、故障と判断できない場合もあります。エンジン警告灯が点灯して「車の調子がおかしいな?」と思ったら、プロに診断してもらいましょう。
【整備士から一言】チェックランプは早めに診断を
O2センサーとはその名のとおり酸素濃度を測定する装置です。
排気ガス中の酸素量を測定し、車の脳であるECUに電流という形で送ります。ECUはその数値も参考にしながら、燃料噴射装置であるインジェクターに指示を送り、適切な燃料濃度を決めています。
O2センサーは指定範囲以上の酸素量を確認すると、ECUが異常だと判断し、エンジンチェックランプを点灯させます。
酸素量の異常の原因はいろいろありますが、例えばプラグが壊れ1つでも点火できない状態であれば、排気ガス中の酸素濃度は濃くなりますよね。そういった状態でもチェックランプは点灯してしまいます。
このように、どこかの不調によりチェックランプを点灯させたまま走り続けると、正常な機器に負荷がかかり余計な故障を招く原因になるので、早めに対処しましょう。
エンジン警告灯が点灯する要因はさまざまあり、O2センサーによる異常感知もそのうちの1つに含まれます。
O2センサーが故障したからといって、運転に支障が出るというわけではありませんが、不調を放置したままにしておくと車への負担が大きくなります。
O2センサーが原因でない可能性も考えられますし、エンジン警告灯が点灯したら早めにディーラーや整備工場で診断してもらったほうが安心といえます。
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- 執筆者プロフィール
- 山北吏(つかさ)
- 1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...