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車のビックリマークはブレーキ警告灯!点灯する意味や消えない時の対処法は?
目次
ブレーキ警告灯とは?
ブレーキ警告灯とは、サイドブレーキの作動状態、ブレーキオイル不足、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)など、ブレーキ機能になんらかの異常があることを伝える警告灯です。
この記事では、ブレーキ警告灯が消えなくなった場合の対処法について解説しています。
ブレーキ警告灯が点灯する原因①:サイドブレーキの解除し忘れ
ブレーキ警告灯が点灯する理由の一つに、サイドブレーキの解除し忘れがあります。
サイドブレーキを引いたまま走行を続けると、摩擦で沸騰したブレーキオイルの蒸気によって、ブレーキオイルに気泡が生じ、ブレーキが効かなくなってしまうのです。
このブレーキが効かなくなる現象を「フェード現象」「ベーパーロック現象」といい、非常に危険な現象なので、サイドブレーキの解除し忘れに気づいたら、直ちに元の位置に戻しましょう。
ブレーキ警告灯が点灯する原因②:ブレーキオイル不足
ブレーキオイルが不足している場合にも、ブレーキ警告灯が点灯します。
車のブレーキはブレーキオイルの油圧を利用して作動しているので、ブレーキオイルが足りないと十分な制動力が働かず、非常に危険です。
サイドブレーキを引いていないにも関わらず、ブレーキ警告灯が点灯し続けていたら、車を安全な所に停車して、ブレーキオイルの残量を確かめてみましょう。足りない場合は、速やかに補充する必要があります。
ブレーキフルード(ブレーキオイル)の交換時期はいつ?自分でできる点検方法や交換費用・料金
ブレーキオイルが減る理由は?
ブレーキオイルは通常の場合、消費されて減るという事はありえません。ブレーキオイルが減るという事は、ブレーキ系統に異常がある可能性があります。
異常の一つとして考えられるのは、ブレーキパッドの摩耗です。ブレーキパッドは摩耗すると、その分だけ前に出て、シリンダー内のブレーキオイルもその分移動するので、結果的にブレーキオイルの液面が下がります。
摩耗したブレーキパッドは制動力が低下しており、ブレーキが効かなくなる危険もあるので、ブレーキをかけた時にキーキーという音が聞こえてきたら、速やかにブレーキパッドとブレーキオイルの交換をしてください。
また、ブレーキホースの劣化や損傷により、ブレーキオイルが漏れ出しているという事も考えられるので、ブレーキオイル漏れを確認したら、早急に修理をする必要があります。
ブレーキパッドの交換時期・費用などに関してはこちらをご覧ください。
ブレーキ警告灯が点灯する原因③:ABSの故障
サイドブレーキも引いておらず、ブレーキオイルの残量も十分な時に、ABS警告灯と同時にブレーキ警告灯も点灯する場合があります。この場合、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が故障している恐れがあり、安全性能の面において非常に危険な状態だと言えます。
自分で修理することは不可能なので、速やかに最寄りのディーラーか整備工場で点検を受ける必要があります。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)とは?
ABSとは、急ブレーキをかけた時などにタイヤがロック(回転が止まること)するのを防ぎ、短い距離で安全に停止しするための機構です。
急ブレーキによってタイヤがロックすると、ハンドル操作が不可能になるため大変危険。80年代後半から徐々に普及していきました。ABSに関してはこちらの記事で詳細に解説しています。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...