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車中泊仕様の商用バンって安全機能や快適装備はどうなっているの?
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
本格装備のキャンピングカーに比べて価格が安く、手軽に車中泊ができるので、日産キャラバンやトヨタハイエースといった商用バンにベッドキットを載せた簡易な車中泊仕様車に注目している人もいるのではないでしょうか。
しかし、ベースが商用バンだと、快適・安全装備は乗用車と比べて劣るのではとか、運転が難しいのではという疑問もあるかもしれません。
私は商用バンにベッドキットを付けただけの簡易な車中泊仕様車・日産キャラバンマルチベッドに乗っています。
本記事では、実際にキャラバンマルチベッドで長距離運転もしつつ車中泊を楽しんでいる私が、そんな疑問に答えたいと思います。
長距離運転時の疲れを取る方法と合わせて、ぜひ参考にしてください。
キャラバンの車体サイズは
私のキャラバンは、ナローボディ(標準ボディ)と言われているコンパクトな車体。
車両寸法は全長4695mm×全幅1695mm×全高1990mm。
いわゆる5ナンバーサイズに収まっています。
そして視線が高く視野が広いキャラバンは、実際に乗ってみると周囲の状況が把握しやすいため疲れにくく、快適に運転できます。
スクエアボディは車両四隅の感覚がつかみやすいのも特徴。車庫入れ、街中、高速道路、どこも不安がありません。
そして、キャラバンは商用車ですが一昔前の商用車から比べると格段に運転支援機能や快適
運転するための装備が進化しています。
キャラバンの快適&安全装備は、代表的なものだけでも以下の5つが挙げられます。
・スパイナルサポート付きシート
・ヒーター付きシート
・オートエアコン+リヤエアコン
・インテリジェント エマージェンシーブレーキ
・踏み間違い衝突防止アシスト
・インテリジェントアラウンドビューモニター
このような装備は上級グレードには標準装備。
そのほかのグレードではオプション装備として追加できます。
スパイナルサポート付きシートは、ロングドライブでも疲れにくい背もたれパッドが内蔵されたシート。腰への負担が大幅に軽減。
さらにオプション選択によってシートヒーター付きにもできます。
オートエアコン+リヤエアコンなので、運転席と助手席だけでなく後席も夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
ここまでくると、もう乗用車と変わりません。
ロングドライブも楽々こなせます。
インテリジェント エマージェンシーブレーキは、いわゆる自動ブレーキとかブレーキアシストと言われるもの。
踏み間違い衝突防止アシストは、ブレーキペダルの踏み間違い防止機能。
どちらも衝突回避のアシストをします。
インテリジェントアラウンドビューモニターは、キャラバン全体を上空から見下ろしているかのような映像が、インテリジェントルームミラーに映し出されます。
インテリジェントルームミラーは後方カメラとも連動。
商用車であるキャラバンでは、荷室が荷物で満載になりがちです。
そのような場合でも、ルームミラーを後方カメラのモニターに切り替えれば車の真後ろを映してくれます。
これらのほかキャラバンには、車線逸脱警報、標識検知機能、ハイビームアシストも装備。
最新の乗用車と同等とは言いませんが、これだけあれば車中泊のためのロングドライブもかなり安心できます。
長距離運転で疲れにくくなる5つの工夫
快適・安全装備がそこそこ充実しているので、ロングドライブも得意なキャラバンですが、ずっと同じ姿勢ではやはり疲れてしまいます。
そこで、長距離運転でも疲れにくくなる工夫について、あらためて紹介したいと思います。
・一定の間隔で休憩
・正しい運転姿勢にする
・外に出てストレッチ
・腰あてなどのサポートグッズを利用
・目を休ませる
一定の間隔で休憩をとりましょう。
目安としては長くても2時間に1回は休憩を入れるとよいです。
2時間を超えると集中力が下がり注意が散漫になりがちです。
事故はそんなときに起きやすいものなので、一定の間隔で必ず休みましょう。
正しい運転姿勢にする方法は、浅く座るより深く座ることです。
座った状態で腰がシートの背もたれにくっ付くように座りましょう。
こうすることで、背骨がS字のカーブを描き、疲れにくい姿勢となります。
休憩時にストレッチ、屈伸運動やジャンプ、そして思いっきり伸びをしましょう。
長距離運転では知らず知らずのうちに、緊張で肩がこわばったりしているので、緊張を解くだけで疲れが軽減します。
腰あてのサポートグッズを利用する方法もあります。
ロングドライブでは長時間シートに座ることになるため、シートの座り心地も重要な条件です。
そんな時は市販品の腰へのサポートグッズを利用するとよいでしょう。
キャラバンではスパイナルサポート付きシートが標準ですが、このようなサポートグッズは汎用品としてカー用品店でも販売されています。
腰用のサポートクッションでシートと腰の間に入れるだけの簡単設置で、腰へかかる負担が軽減します。
これはロングドライブにピッタリ。
裏ワザとして、急場しのぎでやるなら、座布団を挟むだけでも腰への負担が違いますよ!
長距離運転では目を休ませることも重要です。
運転中は常に周りに集中し、目を絶えず動かしていますので、目も疲れます。
休憩時に目薬をしたり、目をぎゅっと閉じたり、軽く目の周りを押して目の周りの緊張した筋肉をほぐしてあげましょう。
それだけでも、目がスッキリとします。
ホットアイマスクなどの、便利グッズも有効。
仮眠もおすすめ
それでも疲れが取れないようなら思い切って、一度仮眠を取りましょう。
疲れがピークの状態であれば、一度完全に寝てしまうことが一番の回復方法です。
特に強い眠気が来たときは要注意です。
大事故につながる前に、一般道であれば道の駅、高速道路ならサービスエリアやパーキングエリアに入りましょう。
仮眠をするだけで驚くほど、頭がスッキリとします。
そんなとき、キャラバンマルチベッドのような車中泊仕様車は役立ちます。
車内に常設ベッドがあるので、疲れたら平らなベッドで足を伸ばしてすぐに寝ることができます。
仮眠は15分寝るだけでも、本当にスッキリするので、疲れたら無理はせず休憩を取ることが大事。
私は、この仮眠を渋滞回避に使うこともあり、渋滞が解消したころに運転を再開します。
まとめ
いかがでしたか?
長距離運転でも疲れにくくする工夫については、キャラバンのような車中泊仕様車やキャンピングカーだけでなく、どのようなクルマに乗るドライバーにも有効です。
総じて言えるのは、こまめに休息して疲れを溜めないことです。
以前私が所有していたC27セレナでは、プロパイロットが付いていました。
プロパイロットとは、日産の最新の運転支援システム。
今のところ高速道路に限定されますが、同一車線であれば車速や車線、前方を走る車との間隔を、ボタン一つで自動キープしてくれます。
カーブのある高速道路でも、ハンドルを自動で修正操作してくれるので非常に便利。
キャラバンも随分安全・快適装備が進化してきましたが、プロパイロットほどではありません。
ですが、個人的には何から何までクルマまかせにしてしまうのも、いかがなものかと思っています。
そう、自分で運転するからこそクルマは楽しいですよね。セレナからキャラバンに乗り換えたことによって、当然不便な部分も増えたのですが、運転する楽しさが再認識できました。
今は免許取り立ての若いころのように、キャラバンを運転するたびワクワクしてしまいます。
新しめのキャラバンのような商用バンは、車中泊だけでなく長距離移動にもおすすめだと思います。
ライター:ズナスケ
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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